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2016.12.31
細い月

2016年、
終わろうとしているこの年を、
どんなふうに振り返ろう。


喜びも、悲しみも、
痛みも、やさしさも、
向き合うべきすべての事がらに。


目を瞑ると浮かんでくる風景の先には、
いつも静かに光が射す。


この一年、
植物を通してたくさんの方々と出会えたこと、
一つ一つの繋がりに、
心から感謝いたします。


低い空に見えた細い細い月が、
あまりに綺麗で泣きそうになる。


今年最後の夜に、
今年一番の月を見た。


皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。

2016.12.30
ゼロ

終わりまであなたといたい


それ以外確かな想いがない 


ここでしか息ができない 


何と引き換えても守り抜かなきゃ 


架かる虹の麓にいこう 


いつかきっと他に誰もいない場所へ

2016.12.26
祝詞

うつくしい声の祝詞。

大好きな人たちとの時間。


一日の余白に。

2016.12.24
灯り
今考えていることは、
きっと今しか考えない。


明日には、違う灯りを見ていよう。


グレゴリオ聖歌と、カフェモカのシュトーレン。

電話の向こう側、


来年の冬の約束。
2016.12.23

目の前に舞い降りた、
素敵な素敵な贈りもの。


あの日の花束と、

球根のお話。

2016.12.20
窓の月

12月のお花の日、終了いたしました。

カランセさんにて、
冬の木々のある風景を描いたのは、昨年の12月。

それから月に一度のお花の日は始まり、
ちょうど一年が経ちました。


冬から始まった風景は、
芽吹きの春を迎え、夏を超え、
秋を巡り、また冬となる。


植物の移りゆく姿を共に感じられる時間を、
とても幸せに思っています。


毎月楽しみにお越しくださるたくさんの方々と、
これから出会うだろうたくさんの方々と、
共に風景を描いてくれるカランセさんへ、
心より感謝申し上げます。


次回のお花の日は、1月17日です。

きっと、小さな芽吹きとともに。

これからも、どうぞよろしくお願いいたします。


お花の日

2016.12.19
花の日

明日は、月に一度のお花の日。

蝋梅の蕾は膨らみ、
寒桜は花開く。

白い花がぽとりと落ちて、
だから椿は美しい。


今年最後の花の日となります。

冬の花々と共に、

皆さまのお越しを心よりお待ちしております。


お花の日

2016.12.16
衝羽根

平安のむかし、

少女は、実を摘み
手のひらで、ぽんと遊んだ。

お正月遊びの、起源の実。

森の贈りもの。



長い年月を土の中で過ごした昔々の杉の木と、
その木に根付き、自らを生きるツクバネ。


新年を迎えるための、ささやかなお正月飾りは、
神代杉と、ツクバネのある風景。


12月20日のお花の日より、お求めいただけます。

数に限りがありますため、ご予約も承っております。

詳細は、下記をご覧ください。


お飾りのご予約について

2016.12.15
your amulet

WELTのゆきんこさんが、
香りのamuletを届けてくださいました。

精油を染み込ませるために二人で選んだ植物は、
アダンの実。

エネルギーに満ちた力強い姿の実は、
香りをまとい、大切に包まれました。

your amuletは、
アトリエにてお求めいただけます。

また、年明けの二月には、
WELTのゆきんこさんにお越しいただいて、
香りのワークショップを予定しています。

植物の香りに包まれた時間を、想いながら。

WELT

2016.12.13
あとがき

riverbero、終了いたしました。


黒い壁と硝子の瓶。

繊細な緊張感をまとう空間で、
日々変化する植物の姿。

根に在る息づかいに耳を澄ませるみたいな、
薄灯りの下。

冷たさと温もりの境界。

重ねた言葉と感覚は、残響のように木霊する。


冬にして花を想う。


それはまるで、あの日の問いの答えのようで。



RICORDOの東田さん、オーナーの辻野さん、
お越しくださったすべての皆さまに、
心より感謝申し上げます。


12月。


始まりは、あとがきから。

2016.12.13
riverbero

少しずつ変化し続けた風景は、
本日が最終日となります。


大切な日には、必ず雨が降る。


今日は、終日在廊しております。

riverbero
終わりゆく姿を、ぜひご覧ください。


皆さまのお越しをお待ちしております。

2016.12.9
riverbero

肌寒い夜に、半分の月。


明日は、どんな景色に出会えるだろう。

朝の光と、夜の闇。

終わることも、始まることも、

冬を選んだ意味について。


明日と明後日は、終日在廊いたします。

白い侘助、香りの針葉樹、山のオオイタビ。
百合の根、そして、
新しい植物を連れて。


ひと時の風景を、ぜひご覧ください。


riverbero at RICORDO  2016.12.1〜12.13 12〜19:00

2016.12.7
花入れ

riverbero

RICORDOさんより、
草花のための硝子瓶と、
水耕栽培のための器をご用意いただきました。

古橋治人さんより、土の花入れを。


ぜひご覧いただきたい、うつくしい姿です。


私は、息を静めて花生けを。

2016.12.5
riverbero

一つの風景が終わりに向かい、

新しい風景に移ろいゆく。


明日は、15時頃より在廊いたします。
皆さまのお越しをお待ちしております。

riverbero at RICORDO     2016.12.1〜12.13  12〜19:00

2016.12.2
riverbero

riverbero
二日目が終了いたしました。

お越しくださった皆さま、ありがとうございました。

植物は日々姿を変え、
終わることも始まりも、静かに教えてくれるのです。

ヤドリギが散り始め、
水仙は、光に向かって咲き始める。

イタビカズラの葉は落ち、
姿を変えてそこに在る。

美しい硝子ビンと、土の器。


明日と明後日は終日在廊しております。

皆さまのお越しをお待ちしております。


riverbero  at RICORDO  2016.12.1〜12.13  12〜19時

2016.11.30
riverbero

RICORDOさんでの展示が、明日より始まります。

12月。

芽吹きも、終わりゆく姿も、
根っこの力強さ、花々の記憶。


植物のうつくしい姿をお楽しみいただけますように。


RICORDOさんより、水耕栽培用の器、硝子の花瓶、
古橋治人さんの花入れなど、
美しい器が並びます。


明日は、終日在廊しております。


皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。


riverbero at RICORDO   2016.12.1〜12.13 12〜19:00

在廊日 12./ 1・3・4・10・11・13

2012.11.29
riverbero

冬に宿る木。

眠る木、芽吹く花。

小さな始まりに気付き、終わりゆく姿を愛しむ。


植物を想う時、
終わりのようで、本当は始まりかもしれないこの時季を、
とても愛おしく感じている。


12月。

向かう気持ちは、
心いっぱいに、できるだけそのままで。


riverbero at RECORDO

2016.11.25
riverbero

riverbero  
残響、反射、木霊。


言葉を重ね、時間を重ね、

そこに描く風景があります。

植物を想い、
言葉を尊う。

投げかけた問いは、
美しい言葉となり、響くように届きました。

/

12月には、あとがきを読んでいるような気持ちになる。
静けさを振り払うような慌ただしさと喧噪のなか、
ふと、さみしさが背中に手を差し入れてきてひやりとする。
その根っこがどこにあるのかは知覚できないし、
すぐに消える腫れみたいなものだ。
それでもかまわないし、その感触に慰められたりもする。


12月には、まえがきが綴られはじめている。
種子、身体の奥、森深く、水湧く土のなか、
今ここを支え、かたちづくる肝心なことは目に見えない。
始まりの洞穴へは還れない。
できるのは、芯から漂う香りや気配に耳を澄ますこと。


球根の内側には、折りたたまれた花が既に眠っているそうだ。
花のまえがきは未読のまま、終ぞ既読となることはない。
せめて、その予兆のかたちと重さ、手探りを心にとどめよう。
いつかは世界からいなくなる、ひとりのなかにしまわれたまま、
消えてしまう記憶として。


冬にして花を想う。


riverbero at RICORDO

2016.11.24

ただそこに在るだけで、

ただそこに居るだけで、

ただそれだけでいい。

風とか、光とか、

闇にも、

遠くまで。

2016.11.24
Salon de MATORICARIA a kfleurs

Salon de MATORICARIA a Kfleurs
終了いたしました。

修道院の中の、小さなエルボリステリア。

たくさんのハーブ瓶が並んだ硝子ケース。

今は、がらんとしたそのケースを眺めています。



ハーブの香り、手織りの布、美しいレメディ。

ブーケを束ねながら、
清らかな香りに包まれた幸せな二日間でした。


マトリカリアは、始まり。

まるでこのことを知っていたかのように、
いつかの私はマトリカリアの花を押し、
その花は、優しく木に包まれました。


澄んだ空気と香りに満ちて、
必要な時に、必要な出会いはあるのだと、
改めて感じることができました。


お越しくださった皆さま、
Junichi Ogawaさん、sitohさん、ficel.さん、いそべさん、くしまさん、
お世話になりましたすべての皆さまへ、
心から感謝いたします。



quiet moon  静かな月に、ありがとう。

2016.11.22
Salom de MATORICARIA

明日からの二日間、
アトリエが、ハーブに包まれます。


Salon de MATORICARIA

Junichi Ogawa / オリジナルブレンドハーブティー

Sitoh / サシェ

ficel. / ハーブ・レメディ

K fleurs / ブーケ、押し花の額


そこはまるで、
修道院の中の小さなHERBORISTERIE(エリボリステリア)。


Junichi Ogawaさんは、23日と24日、
Sitohさんは、24日に在廊してくださいます。

皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。


Salon de MATORICARIA a Kfleurs

2016.11.21
Herb Remedy

Herb Remedy
(camomile / mint)

ミントとカモミールに、
植物の霊薬・エリクサーをひとしずく。

あまいおくすりのようなお菓子です。

それぞれのハーブにささやかなことばを添えて。

鎌倉のficel.さんより、
素敵なお菓子が届きます。


ficel.

サロン・ド・マトリカリア

2016.11.18
サシェ

sitoh・糸十さんによる、手作りのサシェ。

手紡ぎの糸、手織りの布。
包まれたのは、ご自身のお庭で育てられた香り高いハーブ。

十の指の、美しい手仕事。


sitoh・糸十


サロン・ド・マトリカリア

2016.11.17
tea as me

junichi ogawaさんが、
新月の日にブレンドされたハーブティー。

Tears of fairy、妖精の涙。
Explosion。
and more...


五種類のブレンドの中から選ばれる種類により、
今の自分を知ることができます。

tea as me


junichi ogawa


サロン・ド・マトリカリア  

2016.11.16
riverbelo

12月、
RICORDOさんにて展示をおこないます。


山眠り、静けさを纏った品位、ハリのある透明感。
冬に浮かび上がる植物の魅力。

掌にある植物を通して遠景にあぶり出される自然、
その欠片に触れていただける機会となりますように願います。

K fleursの植物、そこから生み出された造形物。
それらに呼応するよう、
RICORDOさんより花器をご用意くださいます。

動植物の活動が潜み、通奏低温のように響く時季。
植物をコンパスに人と季節の移ろいに思いを馳せる。

その気配、応答に耳を澄ますような風景を映し出せればと思います。

皆さまのご来場をお待ちしております。


riverbelo  at  RICORDO

2016.11.15
花の日

11月のお花の日、終了いたしました。

お越しくださった皆さま、ありがとうございました。


枇杷の花、
キササゲは風に吹かれ、
日向水木は彩る。

冬に向かう草花と、
葉を落とした木々の姿。


来月は、冬の真ん中の花を連れて。

2016.11.14
花の日

明日は、月に一度のお花の日。

葉を落とした木々と、
冬の始まりの花。

つばきはじめてひらく。

ノササゲは、小さな三日月。



皆さまのお越しをお待ちしております。


お花の日 at カランセ

2016.11.13
卉の詩

名前を忘れられた小さな森が在る。
耳を澄ますとかすかに聴こえてくる
どこかなつかしい詩。
草木のすきま。
記憶のどこか。
見え隠れする音符を追って森の深部へ。


卉の詩、終了いたしました。

音、声、人々の気配、
木々は、すべてをまといそこに在る。

歌っているような、卉の記憶。


お越しくださった皆さま、
シノハラさん、スタッフの皆さま、
ご一緒くださった作家の皆さまに、
心から感謝申し上げます。


森の外に
広がる森がある。

小さな森の、物語の続きへ。

2016.11.12
森森と

森森と、

うつくしい風景。

2016.11.9
ホーリーバジル

知りたいことを調べていると、
どうしても触れたくなる。

袖口の破れがひどくて、笑ってみる。

薬草のことを考えながら、
土の中を想う。

ロウソクを灯したら、トゥルシーの香りに包まれた。


明日は、髪を切ろう。

2016.11.7
卉の詩

名前を思い出した森の日。

repairさん、詩歌さんによる小さな音楽会。

優しい声と、ピアノの音色、トロンボーンの響き。

人々の気配。

全てを包み込む木々。

時々鳴いているようで、何度も振り返る。


素敵な時間に、心から感謝いたします。

卉の詩は、13日まで続きます。

小さな森の最後の日まで、
皆さまのお越しをお待ちしております。

2016.11.5
Salon de MATORICARIA

11月23・24日の二日間、
鎌倉のセラピスト、Junichi Ogawaさんをお迎えし、
「サロン・ド・マトリカリア」をオープンいたします。


新月の日にブレンドされたハーブティー。

選ばれるブレンドにより、
今のあなたに必要なテーマがわかります。

24日のみ、Ogawaさんとのセッションにより、
ご自分だけのハーブブレンドをおつくりいただけます。(要予約)


また、鍼灸師のSitoh・糸十さんによる、
手作りのサシェが並びます。

ご自身で紡がれた手織りの布に包まれるのは、
お庭で育てられた香り高いハーブ。
一つ一つ、丁寧な手作業で仕上げられたサシェです。


また、逗子の菓子作家・ficel..さんより、
ハーブを使った焼き菓子も届きます。


私は、ハーブのamuletや押し花の額装を。


そこはまるで、
修道院の中の小さなHERBORISTERIE(エリボリステリア)。

あなたの生活に寄り添うハーブを見つけに、
ぜひ足をお運びください。
皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。


Salon de MATORICARIA a Kfleurs

2016.11.4
卉の詩

明日は、ギャルリ・キソウの森にて、
repairさん、詩歌さんによる小さな音楽会が開かれます。

訪れた方もまた、森の一部となるような特別な時間。


名前を思い出した森の日。


私は、アトリエの植物をお届けし、
季節の切花、枝もの、蔓などを販売いたします。

皆さまのお越しを心よりお待ちしております。


名前を思い出した森の日

2016.10.29

一本の木の向こうに、
木々のある風景が広がる。

凛とした空気に、微かに風が吹く。


葉が、はらりと散る瞬間を見た。


明日は、キソウの森へ。


卉の詩 at ギャルリ・キソウ

2016.10.27
一呼吸

場所としての在り方を、
考え続けた時間でした。


植物がある場所。


ここに在る植物は、
全て意味があり、ここに存在している。


必要とされる方のために、
必要な方の心へ届けるために、
ここに存在しています。


その一枝、その一輪、
散った一葉でさえ、愛おしい。


植物に寄り添うすべてのものが、
気配を生み出し、
この場所の風景を支えています。


一つ一つが、
かけがえのない大切なもの。


そのことの一片を、
お越しくださった皆さまに、
少しでも感じていただけましたら幸いです。


空間での撮影のみを目的としてのご来店は、
どうぞご遠慮いただきますよう、お願い申し上げます。




草木は美しく花咲き、
朽ちてなお美しい。


ここは、植物が在る場所。



これからも、植物を通して、
美しい風景をお届けできますように。


大きく一つ、呼吸して。

2016.10.23
卉の詩

卉の詩、二日目。

森を訪れる方々の気配をまとい、
木々は少しずつ姿を変えながら、作品に寄り添っています。

生まれたての小さな森は、
地中深く、しんと、静かで。


ギャルリ・キソウの森へ、
ぜひお出かけください。

皆さまのお越しをお待ちしております。

2016.10.22
春日奥山

春日山、原始林の麓。

神と木々に見守られ、
大切な日の花々を。


必要な時に、咲いてくれた花。

必要な時に、届く言葉。



今日もまた、
満開の金木犀に、
笑顔でただいまって言う。

2016.10.21
卉の詩

映る影は、
その先に広がる風景を描く。

たった一輪の草に、風を見る。


名前を忘れられた小さな森の、
物語の続き。


ギャルリ・キソウに、深い森が生まれました。

森の住人である作家さんたちの手から生まれたものが、
草木と交わり、重なり、
一つの風景となりました。


明日より、ギャルリ・キソウにて、卉の詩(キノウタ)が始まります。

素敵な森に、ぜひお出かけください。


卉の詩 at ギャルリ・キソウ

2016.10.22(sat)〜11.13(sun)  月・火休廊

12:00〜20:00(最終日は18時まで)

尚、11月5日(土)は、出張アトリエを予定しております。

同日、repairさんと詩歌さんによる小さな音楽会が開催されます。

皆さまのお越しをお待ちしております。

2016.10.18
花の日

十月のお花の日、終了いたしました。

油ドウダンの木は、高く渓谷のように、
深山ガマズミの枝は、両手を広げるみたいに、
自由に伸びた青ツヅラフジ、
カヤツリ草は、儚くも力強い。

秋の植物は、山の気配をまといながらそこに在る。


十月のお花の日、終了いたしました。
たくさんの方々にお越しいただきまして、ありがとうございました。

月に一度、
この日を楽しみにお越しくださる皆さまにお会いできますこと、
とても嬉しく思っています。

植物を通して、季節の風景を。


十一月の花々を連れて、
来月もまた、たくさんの笑顔に出会えますように。

2016.10.17
お花の日

明日は、月に一度のお花の日。

草木は色付き、
花は実となり、
季節は移り変わります。


枝に絡まる蔓竜胆、
葉が落ちた青ツヅラフジ。


実りの秋の植物を、お届けいたします。

皆さまのお越しをお待ちしております。


花の日 at カランセ

2016.10.16
金木犀

秋晴れの中、あべの王子みのり市が終了いたしました。

たくさんの出会いと、
学びの多い一日となりました。


お越しくださった皆さま、
お世話になりました実行委員の皆さまに、
心より感謝いたします。


今年もまた、
蕾の金木犀に、笑顔でただいまって言う。

2016.10.14
みのり市

明日は、あべの王子みのり市に出店させていただきます。

秋の実りの色々を、お届けいたします。

皆さまのお越しをお待ちしております。

2016.10.13

大切な日のために、

心を整える。

神聖な場所で、声を聴く。

2016,10.11
目的

香らない金木犀と、

羽化に失敗した蝉。


何かが違っている気がする、秋の日の午後。

2016.10.9
言葉

必要な時に、
必要な言葉が届く。


大切なものが、また一つ。

2016.10.7

真っ暗な空に、
強く光る無数の星々を見た。

手を伸ばすと届いてしまいそうに、
大きく光る星だった。


あの夜の奇跡を、本当は知っていたのだと思う。


闇の中でしか見えない光。

心でしか伝わらない言葉。

涙は、
やさしさでできている。

2016.10.6
卉の詩
ある木の日に、その森は生まれました。

名前を忘れられた小さな森。

物語の続きは、深い場所へと静かに続いていくのです。


「卉の詩」

名前を忘れられた小さな森が在る。

耳を澄ますとかすかに聴こえてくるなつかしい詩。
草木のすきま。記憶のどこか。
見え隠れする音符を追って森の深部へ。

作家それぞれの深いところにある秘密の森。
そこでみつけた森のかけらをテーマに、
キソウに特別な森をつくります。


2016.10.22〜11.13
12:00〜20:00 (最終日は18:00まで)

at ギャルリ・キソウ

11/5 (土)は、出張アトリエを予定しております。

また19時より、repairさん、詩歌さんによる、
小さな音楽会「名前を思い出した森の日」が開催されます。

訪れた方もまた森の一部となるような特別な時間。
小さな灯りの中で響く音に身を委ね、
記憶の中の懐かしい森と出会えますように。

皆さまのお越しをお待ちしております。



卉の詩  at  ギャルリ・キソウ
2016.10.1
染み

背中に回した手が、
髪の先に触れる。

やっと伸びた髪に、触れる。


吐き出した言葉は、夜の闇に染まり、
見えない月に、願いを込めた。


痛いくらい、染みついて。

2016.9.29
金木犀

扉を挟むように立つ二本の金木犀が、
アトリエのシンボルツリーとなっている。

時を重ね、しっかりと根を張り、枝葉を広げ、
大きく空へと向かう。


重ねた時間は、尊い。


色、香り、音、気配。

少しずつ変わっていく景色の中、
大切にしたい想いは、今も変わらない。


古い建物の中に静かに佇むアトリエの様子を、
VINTAGE HOME 2 に掲載していただいております。

ある冬の日の、風景の一片。



本が届いた日、金木犀が咲いた。   

2016.9.28
穂高

大きく、

広く、


深く、

大地も、

空も、

呼吸する。

2016.9.22
マトリカリア

マトリカリア。

子宮。

始まりのとき。


マトリカリアは、
新しいステージへ進むためのエネルギーが秘められた花。

そう教えてくれたのは、山のスコレー junichi ogawaさん。

11月、
アトリエにて、素敵なイベントを企画しています。

きっと、美しい時間となります。


植物のエネルギーと、光に満ちて。

2016.9.21
卉の詩

名前を忘れられた小さな森。

一昨年の木の日、
都会の真ん中に、その森は生まれました。

土のない場所に、森を。
すべての始まりは、ある一枚の写真だったこと。

季節が巡り、
小さな森の木々は、伸びやかに育ち、
少しずつ少しずつ、そこに根付き始めています。

小さな森の、その続き。


ー卉の詩


耳を澄ますとかすかに聴こえてくるなつかしい詩。

草木のすきま。

記憶のどこか。

見え隠れする音符を追って森の深部へ。


卉の詩   

2016.10.22〜11.13    at  ギャルリ・キソウ/ acru

2016.9.20
ケセランパサラン

美しい声の人は、
流れる涙も美しかった。

ふと目の前に現れた妖精に、
想いが溢れて、言葉にならない。

強い風も、
強い雨も。



綿毛が生まれ出る頃は、
どんな景色を見てるだろう。

2016.9.15
桔梗

花がふってくると思う

花がふってくるとおもう
  
この てのひらにうけとろうとおもう

           ー花がふってくると思うー  



手の平の中の小さな本が、教えてくれた言葉。

桔梗は、星のように咲く。

2016,9,13
あべの王子みのり市

十月、
あべの王子みのり市に、出店させていただきます。

草、木、花、実。
自然界からの贈りものをお届けいたします。

実り豊かな植物の姿を、お楽しみいただけますように。


あべの王子みのり市

2016.9.9
your amulet

WELTのゆきんこさんが届けてくださった、
香りのamulet。

シャーマンがお守りに使われるというトンカビーンズ、
シダーウッド、月桂樹、ユーカリなどの精油をブレンドした、
力強く、優しい香り。

香りを染み込ませた小さな椰子の実を、
香油の小瓶と共に、
麻袋の中に、大切に包みました。

ゆきんこさんと一緒に選んだ椰子の実は、
amuletに包まれるために、
ここにやってきてくれたのだと思う。

人と、植物。
素敵な出会いと繋がりに、

心がふんわりあったかくなる。


香りのamulet、アトリエにてお求めいただけます。
ぜひ、香りを感じてみてください。


WELT  welt11.tumblr.com

2016.9.8

お庭の木々が茂りすぎて、
扉が見えない。

野バラの棘が刺さってできた、
掌の小さな血豆が、
なぜかちっとも痛くない。


いろんなものを掻き分けながら歩いていたら、
ちゃんとたどり着くのだから、
だからやっぱり歩いていく。


広い空は、
きっと受け止めてくれると思う。

2016.9.5

風のない世界は、
少し生きにくい。


霧の向こうに広がる景色を、
探しながら歩いている。


深呼吸する場所は、
もう決めている。

2016.9.4
やまなし

大切なものだけを詰め込んだ、
硝子の向こう側。

人と人が繋がり、
言葉は語り継がれ、

物語は続く。

遠い記憶の中の、やまなし。

クラムボンは、笑ったよ。

2016.9.3
月桃

月桃の実は弾け、
乾いた今も、微かに澄んだ香りが広がる。

あらゆる可能性を秘めたこの実を、
十の指の美しい方へと託す。

生まれ出る色と、その先へ。

2016.9.2

夏の間、
ぐんぐんと自由に伸びた蔓が、
壁をつたい、屋根に広がる。

どっちに伸びていいかわからない想いは、
太陽とは反対の方へと向かう。

優しい声、
必要な言葉。

2016.9.1
アダン

何かに守られていて、
何かを守ろうとしている。

鋭利な棘に守られた実の、
力強い佇まい。

何かが動き始めたような、
九月の始まりの日。