<<前のページ | 次のページ>>
2016.3.27

ヒヨドリが、センダンの実をついばみ、
セキレイは、枝から枝へと飛び交う。

すべてに意味があるとして、
そこで何を受け取ろう。

自由に空を飛べたら、

行きたい場所は、決まっている。

見上げる空は、いつの時にも。

2016.3.26

桜が咲いた。

春の陽射しに、止まらないくしゃみ。

花粉症も、うつるのかな。

2016.3.25

心を切って開いてみたら、
こんな色をしているのかな。

ふわりと舞い降りた美しい画。

流れるみたいな、遠い日の色。

この気持ちを、どうやって伝えよう。

2016.3.22

それぞれの世界が、

きっと一つに。

2016.3.21
ある春の日に。

柔らかな光に包まれた日。

髪を、切る。

草木は呼吸し、
歌いながら、
言葉を交わしながら、
耳を澄まして、
手は語る。

鋏の音が心地よく響き渡り、
それぞれの物語が始まる。

始まりのための花束と、これからのわたしへ。



ある春の日に。


温めていたことがカタチとなり、
清らかな一日となりました。


ご参加くださいました皆さま、ありがとうございました。
その姿がきらきらと眩しくて、嬉しかった。


素敵な手で、
髪を切ることの美しさを教えてくれた410かなこさん、

心に染み入る優しいケーキを作ってくれた、
peaceful space さかたさん、

この日のために、
始まりのハーブティーをブレンドしてくださったjunichi ogawaさん、

本当にありがとうございました。

それぞれの、新しい始まりの日に。

2016.3.15
貝母百合

散り始めた木蓮が、
時の経過を教えてくれる。

野に咲く小さな百合が、
春の訪れを知らせてくれる。

暖かな陽射しと、冷たい風。
三月のお花の日にお越しくださった皆さま、
ありがとうございました。

三葉ツツジが咲いたこと。
フェンネルの香りが嬉しかったこと。
黒文字の木が芽吹き始めたこと。
椿の蕾が咲かなかったこと。
山苔の隙間から、小さな花が生まれたこと。

摘んでくださったお花の様子をお話しいただけて、
そんなことが、とても嬉しかったのです。

四月には、どんな花々に出会えるでしょう。

次のお花の日は、4月19日です。

春の草木と、たくさんの笑顔に出会えますように。

お花の日

2016.3.14
花の日

冷たい雨の朝。

まだ蕾だった白木蓮が、静かに咲き始めた。

季節は、ゆっくり次へと向かう。

明日は、お花の日。

まだ眠っているみたいな木と、
今にも咲きそうな枝先の蕾。

穏やかな、春の芽吹きをお届けします。

皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。

お花の日

2016.3.7
白桃

真っ白な、蕾。

心地良いと感じるところにだけ自生する、
正直な花のように。

始まりの日の、白いスカート。

始まりの場所に、白い侘助。

物語の続きは、
真っ白なスニーカーを履いて。

2016.3.6
ことば

たった一言が、道を照らす。

言葉は、まるで魔法みたい。

2016.3.5
姫臼の木

昨日とは違う景色を、
受け止めながら歩いている。

飛ぶことを忘れた鳥は、
空の高さも忘れてしまう。

色が変わるのは、
もう一人の自分がそこにいないから。

きっかけは、
小さな芽吹きを見つけたこと。

2016.3.4
花環

旅立ちの日の、

花かんむり。

2016.3.2
青桐

目を閉じて、
遠い日の風景を思い出している。

雲が鳥に見えたのは、
ほんの束の間の出来事。

透明な鎖は、
そっと心の中に。

2016.3.1

昨日の雨と、今日の雪。

凍える手で、土に触れた日。

土は、温かい。

温かくて、優しい。

2016.2.28
ある春の日に。

ある春の日に。

ふと、新しい風が吹く。

終わることは、はじまること。
終わることは、変わること。


髪を切ろう。


これからのわたし。

植物たちの清き波動とともに。


光ある方へ。

Reset the time of your feelings... 



始まりのときを、この場所から。

嬉しくて、泣いた日。

緑の右手と、緑の左手。

喜びも、悲しみも、そのすべてを受け止め、
不必要なものは、手放そう。

人は、強く、美しく、変われるのだから。



ある春の日に。」

2016.2.25

物語は、騒がしくて、静か。

扉の向こうには、居場所を待つ木。

大丈夫、とスピノザが言うから、
きっと大丈夫。

2016.2.22
勿忘草

忘れな草を摘んだのは、
君が好きな花だから。

forget-me-not

悲しい伝説の、優しい光。

2016.2.21
コブシ

終わりゆく姿は、美しい。

うつむく姿は、愛おしい。

闇と同時に閉じた花に、思うこと。

2016.2.20
ヒヤシンス

折りたたまれていた生命が、
ゆっくりと、静かにほどかれていく。

そこにいて、変化を恐れない。

2016.2.19

絡み合った蔓は、
今にも壊れそうに儚い。

終わることは、始まること。


泣きながら、夢中で編んだあの日の環を、
きっと忘れないと思う。

2016.2.18
チューリップ

われは一つの花を慕えど、
どの花ざるを知らざれば心悩む。

ハイネの言葉。


ふと、気づくようなのがいい。
そのくらいが、ちょうどいい。

2016.2.16
花の日

二月のお花の日は、
時折り雪がはらはらと舞う、寒い一日。

お越しくださった皆さま、ありがとうございました。

風はとっても冷たいのに、春の花は咲き始め、
季節は、行ったり来たりを繰り返す。

花を摘んで食卓に飾るみたいに、
山の木々の芽吹きをゆっくりと楽しむように、
草木に触れること。

三月の花は、どんなだろう。
木蓮の蕾は、咲くのかな。

次回のお花の日は、3月15日です。
穏やかな春に出会えますように。

2016.2.15
お花の日

山の木蓮は、小さな蕾。
球根は、その根を伸ばし、
ウグイスカグラは、静かに芽吹く。

春の花々は、甘い香りを放つから、
思わず顔を埋めてみたり。

明日は、二月のお花の日。

冬から春へと移りゆく時の花木をお届けします。


皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。

お花の日  於 カランセ 

2016.2.14

ただ青いだけの空に、
強すぎる風。

空白の色が、ふと感覚を手放す。

どこへいくの?

物言わぬものたちの、真っ直ぐな問い。

答えには、迷わない。

2016.2.13

菊が似合うあの方へ、
アナスタシアの月を贈る。

花は、薄暗い闇に咲く。

微かな光を放ちつつ、
言葉は、向こう側へと渡る。

2016.2.11
ナズナ

風に揺れて、ペンペンと。

今日の一番を、特等席に。

2016.2.10
ある日

壁の額装を変えたら、
新しい風が吹いた。

ある春の日に、髪を切ろう。

2016.2.7

何かに導かれるままに、
身を任せ、たどり着いた場所。

空も、海も、光も、風も。

こんなにも、
大きなものに包まれている幸せ。

海が見渡せる小高い山の上で、
桜の花を見た。

果てしなく広がる風景の、ほんの一欠片。

2016.2.5
蕗の薹

手渡された言葉を、何度も読み返す。

敬い続けた人の、ことば。

立春が過ぎ、一筋の光が見えた。

冬の終わりがこわくて、
目を背けていた春が、もうすぐやって来る。

春は、来る。

その蕾が、教えてくれたこと。

2016.1.31

しっかりと、根を育てよう。

今は、その時。

2016.1.30
ひとひら

お庭を横切る猫の鳴き声が、ひどく切ない。

つがいのセキレイは、
裸のままの木々を飛び交う。

散った花弁を集めてみたり、花弁の数をかぞえてみたり。

日常の一片は、何事もなく過ぎていく。

冬はもう、終わりかな。

今日もまた、リュートを弾く天使を読む。

2016.1.28
水仙

いつもの小道を歩いていて、
ふと足もとに、小さな花を見つけた時。

サー・ウィンストン・チャーチル
ヨハンストラウス

何でもない日常は、
小さな幸せであふれている。


「ほんとうに意味あるものは、
  ありふれた、何でもないものだと。
  魂のかたちをした雲。
  樹々の、枝々の、先端のかがやき。
  すべて小さなものは偉大だと。」


白い花は、日本水仙。

2016.1.23
雪柳

花は、終わってからが始まり。
とさえ思う。

いつかの自分の言葉に、
心救われる。

溢れるみたいに綴った言葉と、
黒い革の小さな本。

言葉に打ちのめされ、
言葉に救われる。

冷たい指先で文字をなぞり、
想いが尊いことを知る。


寒い日の、優しい声。

明日はきっと、雪が降る。

2016.1.19
お花の日

一月の、お花の日。

姫コブシの蕾が膨らみ、
蕗のトウが、顔を出す。

寒い中お越しくださった皆さま、ありがとうございました。

次回の花の日は、2月16日です。
大好きな木蓮を、きっと連れて。

皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。

お花の日

2016.1.18
花の日

明日は、お花の日。

カランセさんにて、季節の花や木々を販売いたします。

山の木々は芽吹き始め、
黄色いロウバイは、一番に咲く。

紫のチューリップ。

冬の終わり、春の始まり。
春は、来る。

皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。

花の日

2016.1.15
青文字に

自由に絡まる蔓を、楽しむ。

楽しめるといいな、いろんなこと。

2016.1.13
ムスカリ

チューリップ、
ヒヤシンス、
ラナンキュラス、
コワニー、

球根から生まれた、春のお花色々。

もっと、球根のこと。

2016.1.11

アナスタシア、

お祝いの日の、髪飾り。

2016.1.8
田虫葉

新年あけましておめでとうございます。

扉を開けると、いつもと変わらない草の香りがして、
嬉しくなった。

ただ年が明けただけなのに、
何かが変わった気がしていて、
それでも変わらない空気がある。

まばたきは、一瞬で過ぎ去ってしまうから、
だから今を大切に生きよう。

遠い空に、届くといいな。

コブシの蕾が膨らんで、
銀の色に、光って見えた。

陰があるから、光は見える。
金よりも、銀。

太陽よりも、月。
一本の、軸。


大切にしていることは、今もきっと変わらない。
ずっと、変わらないのだと思う。


2016年が、きらきらとした光に包まれますように。

本年も、どうぞよろしくお願いたします。