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2014.6.30 |
枯花 |
気になっていたことが、
ようやく終わった。
鮮やかな色のアゲハ蝶が、ヒラヒラとお庭を飛び交う。
言葉が見当たらない時は、
何も言わずにいよう。
ただそこにいて、語らずにいよう。
朽ちてゆく姿もまた、花の美しさなのだと思う。
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2014.6.24 |
睡蓮 |
伸びた髪がまとまらないから、
今日も束ねて過ごしている。
一つ一つの事柄を、ぼんやりと考えながら、
考えるというよりは、想像しながら。
明日のこと。
秋のこと。
来年のこと。
降りそうで降らない、雨のこと。
睡蓮が、咲いた。
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2014.6.19 |
房すぐり |
赤ではなく、黒。
もう少し、雨が降ればいいのに。
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2014.6.18 |
山紫陽花 |
探しても見つからないものが、
忘れた頃にやって来る。
小さな山紫陽花が咲いていて、
遠い山を想い、遠い森を想う。
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2014.6.15 |
風に語らせよ |
本を、読んだ。
読むというより、眺めていた。
久しぶりに開いた本の中には、尊い言葉が散りばめられている。
言葉は、尊い。
疲れたとき、余白に、ふっとおもいだすままにいくつかの言葉を書く。
「そうかんがえない自由がわたしにあるのだ」
はじめに言葉があり、街の言葉は窓だった。
まっすぐの道はゆかない。
さきのみえないほうへ、曲り角を曲がる。
単純さをおそれないばかりか、素直さを武器として、
一人のわたしを荷うこと。
それだけなのだ。
だから私は、本を眺める。
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2014.6.14 |
六月のサロン |
六月のサロン、終了いたしました。
三日間、たくさんの方々にお越しいただきまして、
感謝の気持ちでいっぱいです。
二度目のサロンは、どんなふうに映ったでしょう。
フランスの焼き菓子と、
初夏の薫りの草花たち。
想いを込めたそれぞれが、
皆さまの心に、そっと届いていますように。
がらんとしたガラスケースを眺めながら、
この三日間のことを思い浮かべながら、
また明日からは、静かなアトリエでの時間が始まります。
お越しくださった皆さま、本当にありがとうございました。
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2014.6.9 |
ジューンベリー |
紫陽花の頃。
六月のベリーが真っ赤に染まり、
熟した途端、一つも残らず消えてしまう。
甘いものが好きなのは、鳥もおんなじ。
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2014.6.5 |
時計草 |
左に流れを変えてみたら、
右目にものもらいができた。
良いことがあれば、そうでないこともある。
友人から届いた海の写真。
どこか遠くへ行ってみたい。
時計草の、咲かなかった花のこと。
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2014.5.31 |
wedding buquet |
清楚で、凛として、
優しい色の、オールドローズ。
大切な日に。
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2014.5.26 |
箱 |
そこは、遠い国。
一面に広がる草原と、花の絨毯。
いつか見てみたい風景は、そっと心の中にある。
本当に見えているものは、
本当は見えないものなのかもしれない。
そっと差し出された手の中には、
優しさが溢れて見えた。
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2014.5.24 |
伊予獅子てまり |
山紫陽花が咲き始め、
ふいに雨が恋しくなる。
日々を丁寧に生きようと思うとき、
なくてはならないものの存在に気づく。
行き先は、風の吹く方へ。
もしも歩き疲れたら、
大きな木の陰で休めばいい。
私は、木に守られている。
私には、草の冠が付いている。
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2014.5.22 |
ブローチ |
できるだけ、自然に近い姿のままを、
ブローチにしてみました。
それはそれは繊細で、もしかしたら儚くて。
そこにあるのは、
あの日咲いていた美しい花々。
sorajiさんでのブローチ展、明日から始まります。
どうぞよろしくお願いいたします。
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2014.5.17 |
ライラック |
白いドレスと、薄紫のリボン。
五月の花嫁には、
優しい色のライラック。
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2014.5.14 |
小さな花 |
誰に気付かれることもなく、
そっと咲いて、
そっと終わる。
名も無き花を、心から愛おしいと思う。
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2014.5.10 |
大山レンゲ |
うつむいて、
横を向いて、
大山レンゲが静かに咲いた。
小さな苗木を植えたのは、昨年のこと。
不安そうに咲いていた白い花が、
今はもう、眩しいくらいに凛としている。
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2014.5.9 |
salon de the |
紫陽花の頃、
アトリエの二階がサロンになります。
初夏の草花と、
chouquetteさんのフランス菓子をご用意してお待ちしております。
昨年に続き、二度目の試み。
素敵な時間をお届けできますように。
六月のサロン
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2014.5.8 |
ジューンベリー |
五月。
アトリエのツツジが咲いた。
ドクダミ草は一面に広がり、
大山レンゲの白い蕾が膨らみ始めた。
今、風は吹いている。
ジューンベリーに青い実が生り、
六月、再びアトリエがサロンに。
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2014.5.3 |
干し花 |
綺麗に乾いた花たちを、
さてどうやって身につけよう。
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2014.4.30 |
四月の終わりに |
一週間の展示が終わり、
心はある想いにあふれ、
今は心地良い疲れの中にいます。
連日たくさんの方々に足を運んでいただきました。
いつもアトリエにお越しくださる方、
はじめましての方、
この場所に居なければ、
もしかしたら出会うことのなかったような方。
それでも、きっといつかはどこかで出会っていたのかもしれない。
そんな、人との繋がりを強く感じた毎日でした。
高い天井と、足もとの吹き抜け。
白い壁と、黒い床。
植物を照らす灯りと、映し出される影。
山の植物やアトリエの草花は、
しっかりとその場所に寄り添い、
たくさんの方々の笑顔に出会うことができました。
木が好きで、草花が好きで、
自分にあるのは、ただそれだけ。
このような機会をくださった410のお二人に、
心から感謝いたします。
そして、この場所にお越しくださった皆さま、
ワークショップにご参加くださった皆さま、
素敵なデザートを作ってくださったchuquetteさん、
いつも応援し励ましてくれるすべての皆さま、
本当に、ありがとうございました。
四月の終わりに、心からの感謝を込めて。
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2014.4.25 |
四月草々 |
四月草々。
連日たくさんの方々にお越しいただきまして、
感謝の気持ちでいっぱいです。
山の植物、アトリエの草花は、
いつもと違う場所で、それでも静かに波動を響かせ、
そこに佇んでいます。
鳥の巣を思いながら作ったリースは、
まだ青かったアケビの葉が朽ちてゆき、鞍馬苔は乾燥し、
日々姿を変えています。
吹き抜けに高くそびえる三つ葉ツツジ。
蕾だった花が静かに咲いて、咲いていた花が静かに終わる。
西日が射し込む窓際に、
今日、ヤシオツツジを活け込みました。
新しい緑の葉が、強い日差しに負けない光を放って見えます。
流れる音、行き交う人々、空間の色、灯り、
その全てが新鮮で、
思いを綴るには、少し時間が必要な気がしています。
最終日の27日は、終日在廊しております。
皆さまのお越しをお待ちしています。
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2014.4.18 |
風 |
雨のち晴れ。
山の香りに包まれながら、植物に心を寄せる。
風景の中の一片が、また新しい景色を生む。
芽吹き。
たとえば、ひとひらの葉。
連なりゆく緑。
印象の断片。
明日は、山から届いた植物を心を込めてしつらいます。
410さんに、四月の優しい風が吹きますように。
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2014.4.15 |
緑のスワッグ |
ラフィアを編む。
右、左、前、後ろ。
ラフに編んでいるものだから、歪な感じでそれもまた良い。
緑のスワッグの土台となります。
スワッグ作りは、410さんにて。
皆さまのご参加をお待ちしております。
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2014.4.8 |
四月草々 |
小さな芽吹きを見た時、
心に風が通るみたいに、
何も気負わず、
佇んでいよう。
何が必要なのか、
何が必要でないのか。
呼吸するものの美しさに、
ただ寄り添っていよう。
四月草々。
410さんでの展示に向け、
少しずつ草木が入荷しています。
芽吹いたばかりの青い葉は、
どこか儚げで、
あるいは力強く、
優しい光を纏って見えるのです。
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2014.4.3 |
ある風景 |
川サツキがいて、
夜叉ゼンマイがいて、
自然が作り出す景色は、どうして美しいのだろう。
人が手を加えなければ、
人の手さえ加わらなければ。
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2014.4.2 |
満点星ツツジ |
満開の桜が少しずつ散り始め、
ツツジの季節がやって来た。
誰と分かち合うこともない記憶の欠片を、
悲しいくらい眩しい空に、
そっと放り投げてみる。
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2014.4.1 |
雪割一華 |
双葉葵、
山香し、
岳南、
姫大文字草、
片栗、
草牡丹、
当帰、
雪割一華、
山の苗、色々。
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