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2014.9.30 |
蔓 |
少しずつ、少しずつ、繋がる。
ほどいては、こぼれ落ち、また繋がる。
雀瓜、
山芋、
ヘクソカズラ、
ツルグミ、
エビヅル、
トリカブト、
蔓リンドウ、
山から届いた、蔓色々。
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2014.9.29 |
金木犀 |
甘い香りに誘われて、
静かな夜の、お花摘み。
咲いたばかりの小さな花は、ふんわりと柔らかで、
また今年も会えたこと、嬉しくってちょっとはしゃいだ。
白くて細い、月の下。
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2014.9.28 |
土 |
土に触れる。
冷たくて、温かくて、優しい。
手で触れたいから、手袋はしない。
時間を重ねた木の傍に、小さな木を植える。
土に支えられ、光に見守られ、
植物は根付き、呼吸する。
前からそこにあるような、そんなお庭になるといいな。
小さな森。
少しずつ少しずつ、風景が生まれますように。
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2014.9.27 |
霞草 |
自分では、選ばなかった花だと思う。
だからこそ、知ることはある。
一人きりでは、見えなかった景色だった。
だから、一緒にいたいと思う。
素敵な場所に、たどり着きましたか。
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2014.9.25 |
灯り |
金木犀の香りとともに、
また、静かに灯し始めました。
言葉を重ね、心で寄り添う、穏やかな時間。
日居月諸、草の会。
白露から立冬へと、想いを繋ぎます。
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2014.9.22 |
手 |
また、血豆ができた。
ハサミを持つ手に癖があるから、
いつも決まって、右手の薬指。
小学生の頃、
青い実を摘んで、校庭の登り棒で潰して遊んでいたら、
右手に登り棒が滑り落ちた。
その時の痛い思い出が、今も指に残っている。
小さくて、
傷が絶えなくて、
ちっとも女性らしくない手だけど、
今はちょっと気に入っている。
摘む、
束ね、
握り、
携える。
いつか、そっと触れてみたいものがある。
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2014.9.20 |
秋桜 |
コスモスが咲いて、
大好きな季節の始まり。
キラキラと、笑顔の花が咲いた日。
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2014.9.19 |
椿の実 |
山から届いた植物は、力強い香りをまとう。
夏ハゼ、
深山ガマズミ、
瓜楓、
クサギ、
野葡萄、
カヤツリグサ、
夏藤、
銀水引草。
金よりも、銀。
太陽よりも、月。
晴れよりも、雨。
華やかでなくていい。
穏やかでいられる場所が、たった一つあれば幸せ。
会いたい人に会えた日。
そんな言葉が、すとんと落ちた。
今度は、椿。
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2014.9.11 |
草の輪 |
まだ少しの暑さが残る中、
花が終わり、実りの秋を迎える頃。
CROSSさんにて、リース作りのワークショップを行いました。
緑の植物を自由に束ね、思い思いの草の輪作り。
素敵な空間と、そこに集う人々。
植物を通して、同じ時を過ごすこと。
まだ青い実は、少しずつ色付き、
その姿を変えていきます。
移り行く季節とともに、お楽しみいただけましたら幸いです。
ご参加くださった皆さま、
お世話になりましたCROSSさん、ありがとうございました。
冬の頃、またお会いできますように。
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2014.9.8 |
日居月諸、茶の会 |
日居月諸、茶の会、終了いたしました。
流れる時を、ふと止めてしまいたくなるほど、
それは幸せな時間でした。
もしかすると見逃してしまいそうに、
小さな日常の一片は、心の奥に確かに沁みて、
言葉にできないから、想いを込める。
風、
灯り、
音、
集う人々、
繋がり、
気配、
呼吸、
暮らしを愛しむ人、
美しい所作の茶人、
茶の匂い、
茶花、
一つとして欠けては生まれることのなかった、
美しい風景が在りました。
人と人が、奇跡のようにめぐり会い、
人と人が、言葉で寄り添い、
心で語ること。
お越しくださったたくさんの皆さま、
いつも温かく見守ってくださるすべての皆さまへ、
心から感謝いたします。
いただいたお気持ちを大切に留め、
十一月、草の会へと想いを送ります。
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2014.9.4 |
日居月諸 |
日居月諸
日々の感嘆を、心に綴ること。
白露。
時を重ねた長屋の一間に、お茶の時間を展示いたします。
文草舎、
李舟、
K fleurs、
暮らすことの中に、自然と寄り添うものがあり、
日々を愛しむに、必要なこと。
暮、茶、花。
草の冠の下、
思い描いた景色が、静かに生まれました。
日居月諸、
明日より始まります。
想いを込めたこの場所にて、
皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。
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2014.8.30 |
帰り道 |
八月最後の日。
たくさんの笑顔に会えた日。
帰り道、見上げた空。
雲間から一瞬顔を出した、細い細い三日月。
素敵な一日だった。
幸せな八月だった。
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2014.8.25 |
穂ツツジ |
一雨ごとに季節は移ろい、
空の色も、虫の音にも秋の気配が感じられ、
アトリエには、山から届いた植物が並びました。
ミソハギ、
芝栗、
梅モドキ、
姫トクサ、
耳かき草、
穂ツツジ、
秋の草木、色々。
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2014.8.16 |
ナズナ |
それでも、
好きなものは変わらない。
信じているのは、自分の感覚。
光が集まる一点に、
想いを込める。
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2014.8.15 |
整える |
少し長い夏のお休みをいただいて、
ゆっくりとした時間を過ごしております。
白露のこと、
草の輪のこと、
小さな森のこと、
立冬のこと、
来年のこと、
新しく始まる、いろんなことを整えながら。
次のアトリエオープンは、26日となります。
どうぞよろしくお願いいたします。
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2014.8.14 |
ノラニンジン |
また一つ、
植物を通して出会えたことに、感謝。
贈られた言葉を、ずっと大切にしよう。
草の冠に守られ、
いつまでも繋がっていられますように。
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2014.8.11 |
蓮と月 |
ほんの少し、秋の気配を感じた日。
透きとおる言葉、
柔らかな感性、
真ん中に見える軸。
見たかった景色が、少しずつカタチになる。
蓮のブーケを握りしめ、
大きな月に見守られながら、ゆっくり歩く帰り道。
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2014.8.8 |
包む |
あの日思い描いた場所に、
私は立てているのかな。
届いた小包の中には、優しい言葉が散りばめられていた。
人と人が出会うこと。
人が人を想うこと。
奇跡のようないくつもの出来事を越え、
たどり着く場所がある。
心は、温かなものに包まれている。
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2014.8.7 |
夏の日 |
乾いた山ぶどうを、環にしてみる。
八月にアトリエを開けたのは、多分三年ぶりのこと。
花が少ない夏にも、今しかない出会いがある。
嬉しい山からの花便り。
きっと会いに行くからね。
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2014.8.7 |
日居月諸 |
日居月諸
日々に浮かぶ感嘆をこころに綴ること。
本日、DMが届きました。
三つの思い、どうぞお手に取っていただけましたら幸いです。
九月、
大阪市豊崎の文草舎さんが、長屋を開かれます。
日々の暮らしと向き合うその場所で、
日々に寄り添うお茶の時間を展示いたします。
私は、そっと花を。
暮、茶、花。
それぞれに違う事柄と向き合う日々を過ごしているけれど、
心を尽くし、日々に寄り添う想いは近しいと思うのです。
言葉を重ね、時を過ごし、想いを膨らませ、
白露の頃、皆さまのお越しをお待ちしております。
暮 文草舎
茶 茶小屋 李舟
花 K fleurs
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2014.8.5 |
蓮とダンス |
青い空、
大きな楠の下。
目の前に広がる薄紅の花と、風に揺れる葉。
湖に広がる景色には、まるで終わりがなく、
どこまでもどこまでも続いている気がした。
流れる時間の中に、ただ身を委ねる。
茶を包んだ蓮の花が、そっとほどかれていく。
いただいた花茶は、柔らかい部分に深く染み入り、
そこに言葉はいらない。
苦手だった夏が、ちょっと好きになった、
蓮の記念日。
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2014.8.3 |
葉月 |
白い空間。
植物が静かに呼吸をしている。
いつかの夏ハゼ。
心が忙しい夏に、風を通してみたくなる。
心と身体について、学びの時を過ごしました。
バランスを保ちながら、
時に剋しながら、
自然界に存在する事柄について。
杏とミントの冷たいマフィンが、とても優しく染み入りました。
素敵なご縁に感謝を思い、
そんな八月の始まり。
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2014.8.2 |
ひなぎく |
気になっていた映画を見逃してしまい、
もう観れないのかと思ったら、
ますます気になって仕方がない。
60年代のチェコ。
自由奔放な、花冠の女の子。
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2014.7.31 |
馬の鈴草 |
暑いけど、
暑い暑いと、言葉にするのをやめてみた。
チリンチリンと耳に優しい音がして、
静かに風が吹いてくる。
黄色いコサージュが嬉しくて、
お花のゼリーが可愛くて、
さっきまでのモヤモヤが、とても小さく思えてくる。
大きくて、小さい。
好きと、嫌い。
終わるけど、始まる。
七月の終わりに、想うこと。
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2014.7.28 |
秋の田村草 |
今朝は少し涼しくて、
束ねた髪をおろしてみた。
右腕を、小さな尺取虫が歩いていて、
左の袖は、草の色に染まる。
山から届いた草木を前に、
深く、大きく、呼吸する。
清々しく力強い山の匂い。
匂い、香り、薫り。
この感じ、どれに当てはめてみよう。
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2014.7.22 |
日居月諸 |
暑い夏の午後、昼下がり。
時折り吹き抜ける風と、お庭の草木。
通りを行き交う人々、軒先の植木鉢、そこにある日常。
日々の暮しを愛しむ人は、優しく佇み、
美しい所作の茶人は、最後の一滴まで心を寄せる。
秋の頃、大阪市豊崎の文草舎さんが、長屋を開かれます。
時を重ねたその場所にて、
少しずつ温めてきた事柄を、心を込めて綴ります。
日居月諸
九月は茶の会、十一月は草の会。
暮 文草舎
茶 茶小屋 李舟
花 K fleurs
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2014.7.19 |
瓜楓 |
仕事を終え、
行きたい場所へ、自然と足が向く。
灯りを抑えた薄暗い空間には、
キラキラと光る言葉が散りばめられ、
その一つ一つを掬いながら、
時間を忘れて過ごしていた。
植物は自然そのものであり、
人もまた自然の一部なのだ。
そんなことを、再確認できた日。
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2014.7.17 |
ムカゴトラノオ |
ぼんやりと考え事をしていると、
考えの中にいた人が、
ふと目の前に現れる。
全ての事柄は、必然なのだと思う。
だから、流れに任せてみよう。
風が吹く方へ、ベクトルを合わせる。
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2014.7.15 |
タケニクサ |
竹と煮ると柔らかくなるから、竹煮草。
花が咲く前に朽ちる葉が年老いて見えるから、姥百合。
まだまだ知らないことばかり。
これから先、
いくつのことを覚え、
いくつのことを忘れていくのだろう。
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2014.7.7 |
空へ |
空高く、想いが届きますように。
ただそれだけを願う。
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2014.7.5 |
オモダカ |
白花へび苺
五葉アケビ
川緑
カクレミノ
ケンポウ梨
水とんぼ
リュウビンタイ
リンネ草
蔓人参
白文字
サル豆
泥まみれの根っこに支えられた、オモダカ。
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