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2013.11.30
草木染め

力強く咲いた花と、甘い香り、
空に伸びゆく蒼い枝葉。
寄り添い立つ、二本の木。

金木犀から生まれた色は、
とても優しく、柔らかだった。

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2013.11.28
スワッグ

常緑の木々を、束ねる。
緑の色、色々。
この冬は、スワッグ作り。
それぞれの場所で、素敵な十二月を迎えられますように。

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2013.11.22
マーガレット

白い花を、両手いっぱいに抱え、
とびきりの笑顔で待っていた。
どんなに待ちくたびれても、笑顔が消えることはない。
白。
色ではなく、それ自身。
染まることのない、ありのままの姿。
嘘のない、すべて。

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2013.11.20
ゆらゆら

いくら言葉を並べてみても、きっと伝わらないから、
だから風に任せてみる。
ゆらゆらと揺れるのは、
心の中も、おんなじだから。

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2013.11.16
紫蘭

思い出の建物が、取り壊された。
最後の日、その場所で花を摘んだ。
いつから根付いていたのだろう。
その花には、見えていたのかな。
あの日の笑顔と、あの時の涙。

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2013.11.15
フペンシス

電球が切れた。
取り替えた電球は、少し暗い。
暗いから、見えてくるものがある。
黒い皮の小さな本を夢中で読み、黒について考える。
夜があるから朝が来て、
暗闇には、柔らかな光りが踊る。
行く先を見失った感情は、行き止まることは無い。
自由に夜空を飛びまわり、
星と戯れ、月と出会う。
眩しさに目を細めるよりも、暗闇の中で見つめていたい。

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2013.11.14
木々

だってわたしたちは、雪中に立つ木々のようなものなんだから。
だって幹は、しっかり大地に結びついているんだから。
ところがどうだ、それさえ見かけにすぎない。

退屈に身を委ね、カフカを読む。
今日は、そのくらいがちょうどいい。

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2013.11.5
金木犀

この秋、アトリエの金木犀が、二度咲いた。
二度目に咲いた橙の花は、
甘く、力強い香りがした。
だから、キンモクセイ。
11月の終わり、色とリズムさんをお迎えして、
草木染めのワークショップを開催いたします。
キンモクセイの葉から生まれ出る色。
そこに在る木。
そして、金木犀。

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2013.11.3
道標

花の標。
植物に心を注ぎ、
日々の取り組み、人との繋がりを強く感じた数日間でした。
目の前にある小さな出来事に気付くこと。
変化を受け止めること。
深く呼吸すること。
見えない言葉に耳を傾けること。
そこに生まれ、いつか散りゆく儚い花の姿。
それでもなお、誰かの中に存在していること。
人も、植物も。
daysさんの素敵な空間で、多くのことを学びました。
この場所に足を運んでくださった皆さまに、
心から感謝いたします。
小さな種をそっと蒔き、
またいつか、優しい花が咲きますように。

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2013.11.1

その瞬間を、空気ごと閉じ込める。
色も香りも、出来事も。
花の標、一日目。
思いを込めた空間で、たくさんの方々をお迎えいたしました。
そこに佇み、あしらい、紡ぎ、繋がる。
生まれたままの植物に、そっと手を添えただけ。
草と木と花の標。
優しい香りを纏った空間で、
明日もまた、皆さまのお越しをお待ちしております。

2013.10.31
花の標

静かに横たわっていたチューリップ。
小さな芽が生まれたムスカリの球根。
草ボタンの綿毛。
山からの贈り物。
大切に押した花。
物語は、そっと心の中に。

長岡京のdaysさんに、アトリエの植物をしつらいました。
そこに生まれた景色と、
植物の自然な姿を、ぜひお楽しみください。
皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。

花の標

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2013.10.22

花水木、
サンシュユ、
ガマズミ、
野バラ、
ローズヒップ、
烏瓜、
タンキリ豆、
赤い実、色々。
紅に心惹かれるから、この冬は紅色で。

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2013.10.13
寄り添う

金木犀の花が終わり、
吹く風は冷たくなり、
ようやく好きな季節が始まる。
半分の月は、昨日よりも膨らんで、
日々が過ぎていることを教えてくれる。
流れた時間の分だけ、深みは増して、
だから静かに襟を正す。
昨日よりも今日。
今日よりも明日。
寄り添うように立つ二本の金木犀に、
笑顔で、ただいまって言う。

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2013.10.4
金木犀

金木犀の香りがしたと、
そんな知らせを聞いてすぐ、小さな蕾に気が付いた。
毎日見ているはずなのに、
心は違う方を向いていた。
甘い香りと、秋の空。

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2013.10.2
花の標

小さく芽生え、やがて静かに花開き、
実りの時を迎え、いつの日か朽ちてゆく。
呼吸するもの、
朽ちてなお美しい植物の姿。
十一月の始まりの日、
daysさんの素敵な空間に、
その一片をしつらいます。
皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。
花の標

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2013.10.1
テーブルの上、秋の彩り

十月の始まりの日。
秋の草花と、実りの焼き菓子。
素敵な空間で、たくさんの笑顔に囲まれ、
幸せな時間を過ごすことができました。
ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。
一つ一つのご縁に感謝をし、
反省もまた心に留め、
これからも、繋がっていられますように。
小さなリンゴは、
泣きたいくらいに酸っぱくて、
それでもやっぱり、リンゴはリンゴ。

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