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2013.9.25
秋明菊

嬉しいから、笑う。
ただ、それだけのこと。
白い花は優しくて、だからいつも寄り添っている。
言わないけど、受け止めてほしい。
自然が呼吸するところの大気のように。

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2013.9.23

丸い月が、ゆっくりと欠けていく。
生まれるよりも儚くて、
退屈なほど、時間は遠い。
世の中を平面でしか見られない眸は、
宝石のような感性を持って生まれた。
ルビームーン。
紅玉の月。

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2013.9.13

風のない日。
窓から見える稲穂は、ほんの少し首をもたげ、
うぐいすは、思わず鳴いた。
胸元に一筋の汗が流れ、
言葉にできない感覚に包まれる。
それは、奇跡の一滴。

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2013.9.11
秋桜

秋の雲とドライブをして、
月と一緒にお散歩をした。
走っても走っても空は続くし、
歩いても歩いても道は続く。
花の市場は秋色に染まり、
染まった葉っぱは、ハラリと落ちる。
コスモスの後姿が好きで、
だからいつもしゃがんで見る。
そこには、透明な風が見えるから。

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2013.9.6

実りを感じられるような、そんなものを。
素敵なその方は、そう言った。
実り。
実る。
草木が実を結ぶこと。
努力し、成果を得ること。
実りの時。
思いが、実りますように。

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2013.9.5
虫の音

いつもと違う道を歩いて、遠回りした。
慣れないくつを履いたら、靴ずれをした。
ひさしぶりの、青い空。
いただいたミモザをリースにすると、清々しい風が吹き、
扉の向こうでは、虫が鳴く。
きっと、楽しいことが待っている。
これからが、好きな季節。

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2013.9.4

今日も雨。
窓が、音を立てて揺れている。
感情は言葉を見失い、
乾いた瞳は、まばたきを忘れる。
何かを洗い流すかのように降り続く雨。
弾むようなピアノの音色は、
柔らかい部分に語りかける。
ぼんやりとした記憶の中、
確かな存在として、そこにあるもの。
湿った空気の向こうに、果てしなく広がる世界。
想いは、尊い。

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2013.9.3
雨と根

久しぶりのアトリエは、雨の始まり。
嬉しくて、ワクワクしていた。
山芋の蔓を巻いて、小さなカラスウリを壁に。
野ばらは曲がり、粟の穂はなびく。
秋明菊の花は儚く、ホトトギスの花は鳴かない。
水と、光と、硝子と、根。
柔らかな景色。

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2013.9.2
テーブルの上、秋の彩り

実りの時、
北浜の素敵な場所で、ワークショップをさせていただきます。
秋を彩る草花と、日々の器、実りの焼き菓子。
素敵な一日になりますように。
テーブルの上、秋の彩り。

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2013.9.1
九月

長いお休みをいただいて、
夏が終わりを迎えた。
空が秋の色に変わり、風は優しく肌に触れる。
久しぶりに訪れた場所が、ほんの少し変わっていて、
なんだか物悲しい気持ちになる。
映画を見て、空を見て、
人を見て、木々を見る。
本当の言葉だけを心に留めて、
そうやって日々を過ごしていこう。
夏の終わりに考えたこと。
始まりの月に思うこと。

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