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2011.12.30 |
年の終わりに |
お正月飾りをお届けし、
今年最後の仕事が終わる。
アトリエでは、
アネモネの花が静かに静かに咲いていた。
とにかく歩き始めてみて、
そうすれば何か見つかるような気がした。
少し足踏みしていた時期もあり、
それでも一歩踏み出してみると、
見えてきたものがある。
出会い、繋がり、学び、温める。
美しいものに感動し、
花を香り、木を眺め、実を並べる。
心の声に正直でいたら、
こんなにも幸せは溢れていた。
置いてきぼりのままの思いは、
また来年に持っていこう。
アトリエにお越しくださった皆さま、
花を通して関わってくださった全てのみなさまへ心から感謝をし、
来年もまた素敵な一年になりますように。
どうぞ、良い年をお迎えください。
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2011.12.27 |
師走 |
クリスマスが終わり、
もうすぐ一年も終わろうとしている。
十二月は、いつになく駆け足で走り抜け、
ふと振り返ってみると、
思い浮かぶのはたくさんの笑顔。
その笑顔に支えられ、
今の自分があるのだと思う。
これからも感謝の気持ちを忘れず、
美しいものを美しいと感じる心を大切に、
慎ましく、一歩ずつ、
歩んでいきたい。
今年最後のオープン日は、
とても賑やかな一日となりました。
ありがとうございました。
そして私は、今日も小さなアトリエへ。
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2011.12.14 |
山 |
久しぶりに、お抹茶を立てていただいてみた。
良い香り。
山で見つけた植物を眺めては、
また行きたいなぁと、恋焦がれている。
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2011.12.13 |
灯り |
冬のアトリエは、凍えるほど寒いから、
たくさん着込んで暖をとる。
小さなロウソクの火もまた、
大切な温もり。
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2011.12.8 |
手 |
小さいのにごつごつしていて、
水仕事で真っ赤になり、
植物のヤニで真っ黒になり、
いつも傷が絶えない、手。
飾りつけることは苦手だからしない。
あまり好きではないそんな手を、
写真に撮ってくださった方がいた。
植物に触れる時も、
モノの質感も、
自分の手から伝わるものを、大切にしたい。
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2011.12.6 |
線 |
最近は、山にご縁がある方とのご縁が多く、
楽しい出来事に、胸踊らせたり。
青い空気の中で見つけたモノは、
何も手を加えずに。
自然が描く曲線。
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2011.12.3 |
リース |
この季節がくると、
常緑樹のリースを作る。
ご依頼いただいた方のことを思い浮かべながら、
飾られる場所を想像しながら。
清々しい香りに包まれながらの作業は、
とても幸せな時間。
レッスンにご参加いただいた方々との時間も、
とても大切なもの。
出来上がっていくリースは、世界に一つだけ。
華やかな飾りはなくても、
緑の輪が教えてくれることはたくさんあって、
だから一番好きなリースは、
何も飾り立てず、作り込まないシンプルなもの。
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2011.11.23 |
一歩 |
ippoさんのパンが並んだアトリエ。
朝からたくさんの方々にお越しいただいて、
とても充実した一日となりました。
花と、パン。
まるで違ったモノだけど、
そこに佇んでいる姿は、
不思議なくらいに、寄り添っていたように感じています。
優しいパンの香りと、深い色のお紅茶。
流れている時間は、今日だけの特別なもの。
初めての試みは、とても貴重な経験となり、
新しい一歩を踏み出せた気がします。
至らなかったこともあったかと思いますが、
お越しくださった皆さまには、
感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
そして、これからも、一歩ずつ。
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2011.11.22 |
花と、パンと。 |
アトリエの、ヤツデの花が咲いていた。
何か楽しいことをやりたいと、
二人で話していたのは、昨年のこと。
花と、パンと。
いろんな話をして、
見つけたことがたくさんあって、
点と点だったものが一つのカタチとなり、
思いがいっぱい詰まった空間となりました。
ippoさんのパンに、アトリエの空気を添えて、
皆さまのお越しをお待ちしております。
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2011.11.21 |
パンケース |
テーブルを二階へ上げ、
ガラスケースの位置を変え、
すっきりと模様替え。
そして、花をしつらい、パンを並べる。
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2011.11.16 |
太陽と月 |
白い壁に、赤い実。
高い天井へと向かう枝。
凛とした姿の器。
優しい笑顔と、お祝いのコトバ。
花と、葉と、こぼれ落ちそうな実。
太陽と、月。
繋がり、繋がる。
とても貴重な経験に、
ただただ感謝の気持ちでいっぱいになり、
三周年を迎えられたdaysさんが、
これからもずっと、
太陽みたいに輝いていますように。
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2011.11.14 |
days |
仕入れた枝花を、古いモノにしつらえる。
とても幸せな時間。
三週年を迎えられたdaysさんにて、
明日からイベントが始まります。
皆さまのお越しを、お待ちしております。
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2011.11.1 |
根 |
十月の終わりには、
いろんなイベントに足を運び、
それぞれの感性に触れ、多くの学びがあった。
モノを作ること、
何かを残すこと、
自分を表現すること。
呼吸していること、
美しい姿。
カランセさんでいただいた押し花の額。
小さくて可憐な花。
それはそれは遠い昔から、
ずっと変わらないその姿の先には、
控えめな根っこが。
生きていた証に、
力強ささえ感じている。
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2011.10.26 |
秋 |
自転車を走らせていたら、
南京ハゼの並木道に、大きな枝が落ちていた。
嬉しくなって、迷わず拾い、
小脇にかついでアトリエへと向かう。
いただいたシュロの葉のバッタは、
とても繊細な手仕事。
眺めていると、今にも飛んでいきそうで。
きっと秋の山には、
胸がワクワクするような、
自然界からの贈り物で溢れているのだろう。
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2011.10.23 |
風景 |
お隣りのおじいさんが、お庭の柿の木を見上げていた。
昨年はたわわに生っていた柿が、
今年は一つも実らず残念ですねって話をした。
きっと来年は実りますように。
そして、また一緒に眺められますように。
床の染みが汚れたように感じていて、
少し綺麗にした方がいいのかなって思っていたら、
そんな床の方が素敵だと言ってくれた方がいた。
美しさとは、表面が綺麗なことではなく、
内から出てくるものなのだと。
年月と共に変わりゆく景色を、
大切にしていこうと思う。
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2011.10.17 |
穂 |
ippoさんのパンと出会ったのは数年前。
その凛としたカタチと、
丁寧にこだわった素材の味わいに感激した。
何度かお教室に通わせていただいて、
おもてなしや、日々の生活のこと、
お人柄や研ぎ澄まされた感性、
多くのことに感動したのを覚えている。
そんなippoさんと、
素敵なことを考えて、
来月それがカタチになります。
初めての、一歩。
「花と、パンと。」
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2011.10.16 |
白 |
柔らかな白。
大切な日のために。
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2011.10.15 |
海葱 |
控えめだけど、愛らしい海葱。
錆びた鉄のプレートの上で、慎ましく。
古いモノと植物。
11月に三周年を迎えられるdaysさんで、
記念のイベントが催されます。
15・16日の二日間、
秋の植物とともに、参加させていただきます。
どうぞよろしくお願いします。
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2011.10.14 |
向日葵 |
季節外れの向日葵。
一年が経つのは早いもの。
また一本増えて、
今年は十四本の花束に。
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2011.10.11 |
実 |
ずっと見て見ぬふりをしていたお庭の雑草。
いくら何でも限界かと、
重い腰を上げて、いざ出陣。
・・と張り切ってはみたものの、まだまだ手強い蚊の攻撃に、
すぐに断念してしまった。
どくだみが生い茂っていた玄関前は、
少しすっきりとさせて、新鮮な気分に。
色とりどりの実を眺めながら、
大好きな秋を想う。
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2011.10.7 |
美しい |
「美しい」という言葉を耳にして、
とても美しい響きだと思った。
あまり口にしたことがないその言葉には、
他に形容しようがない意味を感じつつも、
言葉にするのが、少し照れくさくもある。
「美しい花がある。
花の美しさといふ様なものはない」
その意味の深さに、感動すら覚えた。
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2011.10.1 |
秋の空 |
季節はすっかり秋めいて、
南京ハゼの並木道を、
心躍らせながら走る。
今が一番好きな季節。
楽しいことを考えて、あれこれあれこれ考えて、
見上げた空は、こわいくらいに綺麗だった。
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2011.9.28 |
実り |
色んなことが、ぎゅっと詰まった二週間。
何から書き留めていけばいいのか、
思いつかないから一つだけ。
花が咲き終わった植物には実が生り、
曇りがかった空に、少し光が見えてきた。
歩きたい道と、向かうべき方向が同じなら、
恐れずに踏み出してみようと思う。
あとは植物の力を借りて。
一年半の間に、すっかり染みついた床を眺めながら思う。
実りのとき。
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2011.9.15 |
柿 |
まだ青い実。
苔むした幹肌。
カッコいい柿の木。
秋だなぁ。
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2011.9.14 |
瓶 |
薄くて繊細なもの、
ぽってりとしたカタチ、
小さな気泡。
色々と並べた硝子のビン。
残暑が続く中、
涼しげに花を添えてみる。
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2011.9.3 |
陽だまり |
あの日、一歩踏み出すことを決めた彼女は、
確実に夢に向かって歩き始めた。
優しいまなざしで見つめるその世界は、
柔らかな光で溢れていて、
そこはまるで、あったかな陽だまりみたい。
hidamari
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2011.9.2 |
お教室のこと |
レッスンのお問い合わせをたくさんいただいて、
とてもとっても嬉しくて、
それでも思うところがあり、
上手く踏み出せずにいます。
秋は、花が実となり、種を育てる大切な季節。
まだまだ手探りだけど、
やりたいことを、少しずつ、やっていこう。
相変わらずに、のらりくらりとしておりますが、
ご理解いただければ幸いです。
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2011.9.1 |
Enchante |
新しくオープンされたばかりのアンシャンテさんへ。
隅々まで綺麗にリフォームされた店内には、
所狭しとオーナーさんが選ばれた可愛い雑貨が並ぶ。
憧れの作家さんの作品に、
花をあしらわせていただいた時には、
ちょっと胸がドキドキした。
いつもお二人でアトリエにいらしてくださって、
そのお二人が新しいお店で迎えてくださって、
いろんなご縁に、感謝の気持ちでいっぱいになる。
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2011.8.31 |
ほおずき |
近頃すっかり絵手紙にはまっている母。
まだ下手だから・・と言うけれど、
私が気に入っている一枚。
実際のほおずきよりも、可憐で好き。
もう今日で、八月が終わる。
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2011.8.30 |
空飛ぶ種 |
娘が「空を描きたい」と言い、
そういえば、
最近空を見上げていなかったことに気付く。
夏から秋へと変わってゆく空。
そろそろ動き始めよう。
実からはじけた種が、音と共に飛んでゆく。
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2011.8.29 |
梅香甘茶 |
お庭には、梅香甘茶。
いつも硝子の向こうに眺めている。
十年の重み。
いつまでも元気でいてくれますように。
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2011.8.27 |
梅もどき |
緑だった実が、
あっという間に黄色に染まる。
長いつるをざっくり巻いて、
秋への準備。
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2011.8.24 |
剣山 |
daysさんで見つけた古い剣山。
貴重な出会い。
花をあしらう時、
合わせる器の大切さを再確認。
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2011.8.22 |
野ぶどう |
長いお休みをいただいて、
すっかりご無沙汰してしまいましたが、
色々色々動いております。
ご注文いただいたお花を束ねたり、
新しくオープンされるお店を飾らせていただいたり、
大好きなお店でお買い物したり、
子どもたちといっぱいお喋りしたり、
阿波踊りを初めて観たり、
新しいお店に美味しいご飯を食べに行ったり。
そんなふうに過ごしている間に、
また一つ年を重ね、
夏生まれなくせに夏が苦手で、
それでも夏の終わりには、少し淋しい気持ちになる。
青かった野ぶどうが、
くすんだ色に変わっていく。
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2011.8.2 |
Cri de Joie |
チューリップが咲いていた頃、
ここで笑っていた少女。
くるくる変わる表情に、すっかり見とれていた。
あの頃のアトリエの風景。
楽しかった思い出が、手元に届いた。
ワクワクしながらページをめくり、
とても貴重な経験に、
感謝の気持ちでいっぱいになる。
Cri de Joie
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2011.8.1 |
根 |
夏休みをいただいて、
いつもよりたっぷり時間はあるはずなのに、
なぜか上手く過ごせていない。
時間に追われて忙しいくらいの方が
自分には合っているのかな。
そんなことを考えていると、もう八月がやって来た。
チランドシアの根っこ。
土の中ではなく、空気の中に根付いている。
ふと思い出すように、誰かが訪れてくれる。
そんな場所でありたいと思う。
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2011.7.24 |
バオバブ |
歪に曲がった幹と、苔付いた幹肌。
神聖な木。
バオバブの木の下で願い事をすると、叶うのだという。
願うというよりは、祈るような思いで。
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2011.7.16 |
リース作り |
たくさんの方々にご参加いただいたリース作り。
同じ素材を使っても、
それぞれに全く違う仕上がりになることの不思議。
お花を通してお知り合いになれた方達との大切な時間。
色んなことを学びつつ、
ご参加いただいた全ての皆さまに感謝をし、
リース作りのレッスンも、残り一日。
最後の日も、楽しい時間が過ごせますように。
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2011.7.12 |
祈り |
いくつもひび割れし、
今にも壊れてしまいそうだけど、
そこに凛と佇んでいる、硝子の瓶。
夕方友人からメールが届き、
東の空に綺麗な虹が架かっているという。
どうかきっと、その空を見上げていますように。
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2011.7.5 |
今日という日 |
履き古したカスタニエールのサンダルを、
今日が最後だと決めて久々に履いたら靴ずれをした。
ふと頭に浮かんだ人が、
扉を開けて入って来られたから、とても不思議で嬉しくなった。
その方からのご依頼は、小さなブーケ。
大好きなあのカフェへお届けされると伺って、
ちょっとドキドキした。
ブラックベリーの蔓を巻き、
イタヤカエデの木は清々しくて、
フウの実は可愛くて、
外はたまらなく暑くても、植物に癒される日々。
今日が大切な記念日だったことにふと気付き、
それでも特別なことは何もなくて、
ただ「ありがとう」って伝えたら、
「これからもよろしく」って答えてくれた。
今日という一日。
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2011.7.1 |
水盤 |
ご近所のお婆さんが、
もう使わないからと、水盤をくださった。
ずっと昔、活け花のお稽古に使われていたものだと言う。
シンプルな白い円形。
剣山で花を活けるのもいい。
水ごけを入れて飾るのもいい。
その方の歴史を受け継いでいくようで、
少し背筋がピンとなる。
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