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2019.12.30
始まり

この一年、

駆け抜けた日々が終わろうとしています。



終わりは、新しい世界への始まり。



果てしなく広がる空で、すべては繋がっていること。

かきわけた雲の向こうに、光が溢れていること。


大切な人たちの幸せを心から願い、

すべては光へと向かっていることを信じ、

これからも日々を大切に生きていく。



今年も、植物を通してたくさんの方々に出会うことができました。

本当にありがとうございました。


どうぞ良い年をお迎えください。

2019.12.15

夏に生けたナツハゼが、

紅葉し、落葉し、

また新たな芽吹きが生まれていた。



終わりと始まりは共に存ることを、

自らの姿で讃えてくれる、植物の尊さ。



大切な友人は、軽やかに次のステージへと飛び立っていく。


きらきらと、光を放ち

2019.12.12
宿る

桜の花芽が生まれた木に、宿る木。



すべては流れるままに流れていて、


植物は、必要な場所へと行く。



そのことを、再確認できた日。

2019.12.6
宿り木

キラキラと光る実、


遠い山から、ヤドリギが届きました。


大きな木、小さな木、

桜の木に根付いた不思議。



明日と明後日は、アトリエオープン日です。

ヤドリギのある風景を、ぜひお楽しみください。

2019.12.2
森森と

森森と calanthe作品展、終了いたしました。

連日たくさんの方々にお越しいただきまして、

本当にありがとうございました。



植物の在る場所に、木々のうつくしい作品は立ち並び、

清らかな
香りを放ち、呼吸しながら生きている。



最後の一日は、宇の加藤あつみさんによりますお食事会でした。

あつみさんのお料理には、土を感じます。

力強く、命と向き合っている。

命と向き合っていく。


人も植物も、大地に根付いて生きていること、

人もまた自然の一部であること、

見えないけど、すべては繋がっていること、

様々な想いに満ち溢れた時間となりました。



うつくしい木々でアトリエを彩ってくれたcalantheの尾アさん、

心を尽くし美味しいお料理をつくってくださった宇のあつみさん、

展示にお運びくださった皆さま、

特別な時を共に過ごしてくださった皆さまに、

心から感謝申し上げます。


十二月、始まりの日に。

2019.11.30
森森と

展示は、今日が最終日となります。

木々のある風景を、お楽しみいただけましたら幸いです。


尚、明日は宇の加藤あつみさんにお越しいただきまして、

お食事会をおこないます。

こちらは、ご予約いただいた方のみとなっております。


11月最後の一日、皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

2019.11.29
森森と

木々の香りが、

人々の気配とともに変化している。


午後の光も、夜の静けさも、

静かに受け止めながら、風景はここに在ります。


森森と calanthe作品展は、明日までとなります。

皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

2019.11.24
森森と

展示は、三日目を迎えます。


連日たくさんの方々にお越しいただきまして、

本当にありがとうございます。




包まれるような木の椅子に座り、

杉の木の塊に触れ、ぜひ感じていただきたい風景です。



木々の作品のほか、古い器、硝子ビンなど、

展示されているものはすべて販売しております。



森森と calanthe作品展は、11月30日土曜日までとなります。

皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

2019.11.22
森森と

うつくしい木の器に、花を生けました。



遠い山の風景、


木々の声を聴きながら、


森森と calanthe作品展、明日より始まります。

皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。

2019.11.18

初めてcalantheさんで硝子ケースを購入したのは、十数年前。


古い門扉を天板にした大きなテーブル、

ガラスの戸棚、

フランスの田舎で見つけられたテーブルや椅子、


当時は古い家具の手直しもされていたcalantheで選んだものが、

アトリエにはたくさんあります。


今はオリジナル家具の制作を中心に、

様々なデザインなども手掛けられ、

鳥の巣という名の針のない剣山も、

押し花の額装も、すべて彼のデザインと制作によるものです。



どこか遠い風景を見ているような、

そんな感覚の向こうにあるもの。





椅子だけど、それは静かな木です。




遠く昔の風景を思い描き、


木の声を聴くように、


ものは生まれます。



森森と calanthe作品展は、23日土曜日より始まります。

2019.11.15

雨の目で見る世界は、


まるで小さな森みたい。



澄んだ瞳の、ずっと奥。

2019.11.7
サフラン

秋咲きのサフラン。


小さな球根から生まれた、愛らしい花。



巡る命。



命は、巡る。

2019.11.5
食事会

森森と calanthe 作品展最終日のお食事会は、

12月1日(日)12時からと18時からの二部制となっております。


午後は窓から降り注ぐ光の中で、

夜は静かな灯りの下で、

calanthe尾アさんの木々の作品に囲まれ、

宇あつみさんの温かなお料理をいただきます。


アトリエでは、初めてのお食事会です。

素敵な冬の一日となりますように。

皆さまのお申込みをお待ちしております。


森森と calanthe作品展

2019.11.4
半月

会いたくて、


空を見上げる。



わたしたちは、


時間も空間も、無いところで繋がっている。



半分の白い月の、あと半分。

2019.10.31
食事会

森森と calanthe作品展、最終日の12月1日(日)は、

の加藤あつみさんにお越しいただきまして、

お食事会を開催いたします。



calantheのテーブルと椅子、作品に囲まれ、

あつみさんのお料理をお召し上がりいただきながら、

ゆったりとした時間をお過ごしください。



前菜、スープ、メイン料理、デザート(ローケーキ)、

ドリンク、ワインのご用意もあります。


この日のために、お野菜を中心とした、

大らかな心に染み入るメニューを考えてくださいました。


メールにて、お申込みを受け付けいたします。



12月の始まりの日、

皆さまと共に素敵な時間を過ごせますように。

皆さまのお越しを心よりお待ちしております。


森森と calanthe作品展  


食事会 12月1日(日) 12時〜 / 18時〜

お申込み info@kfleurs.com

2019.10.17
森森と

11月の終わり、

アトリエにて、calanthe作品展を開催いたします。




遠く昔の風景を思い描き、


木の声を聴くように、


ものは生まれます。




「森森と」 calanthe作品展

2019年11月23日(土)〜11月30日(土) 12〜18時




また、12月1日(日)は、の加藤あつみさんにお越しいただいて、

お食事会をおこないます。

calantheの家具で、あつみさんのお料理を。

詳細は、後日改めてお知らせいたします。



皆さまのお越しを心よりお待ちしております。 


森森と  calanthe 作品展 

2019.10.16
金木犀

アトリエの金木犀が、満開となりました。


甘い香りと、色鮮やかな花々。



大きな金木犀のトンネルをくぐると、アトリエの扉はあります。


ただいま、おかえり。




週末は雨、かな。

2019.10.15
みのり市

あべの王子みのり市、終了いたしました。

たくさんの方々にお越しいただきまして、

本当にありがとうございました。




秋の実りを思い、感謝と祈りの一日となりました。



世界が光に包まれますように。

2019.10.8
祈り

真っ白な、グミの花が咲きました。


秋に咲く、ナワシログミ。




白い花は、祈りだと思う。

2019.10.7
あべの王子みのり市

今年も、あべの王子みのり市に参加させていただきます。



みのりの時、

木々と草花、蔓と実。

自然界からの贈りものをお届けいたします。

大らかで、実り豊かな植物の姿をお楽しみいただけますように。


皆さまのお越しをお待ちしております。



あべの王子みのり市 

10月13日(日) 10〜15時  於 阿倍王子神社

2019.10.5

見上げたら、葛の花が咲いていて、

こんなところに、と思った朝。


何でもない一日の、ささやかな発見。


10月より、

アトリエのオープン時間を12時から18時とさせていただきます。

今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2019.9.28
金木犀

ふわっと、金木犀の香りがした帰り道。




風と、水と、土と、光。


木々に抱かれた、うつくしい場所で。





明日と明後日は、9月最後のアトリエオープン日です。

秋の草花と、木々の香りと、


皆さまのお越しをお待ちしております。

2019.9.27

木は生きている。


私は生かされている。




呼吸するところの大気の中で、

息することの儚さを思う。




降り注ぐ光に、命は巡る。

2019.9.22
波動

植物の話をしていたら、

人間の話をしていたら、

植物たちが、サワサワと音を立てて揺れ始めた。



人もまた自然の一部なのだから、

境界線は、無いのと同じ。

2019.9.21
秋の花

真っ白な秋桜、

鮮やかな実の紫式部。


大切な花々の想い出と、秋の気配の儚さと。



言葉よりもっと、感覚の中で繋がっていく。



信じられるものは、

いつもかたちをもたないから、

生きたい世界を生きていく。

2019.9.11

山柿が実り、

まだ青かったナツハゼの実は色付き始め、

季節は確かに秋へと向かっています。


長いお休みをいただいておりましたが、

明日よりアトリエをオープンいたします。



清々しく息する植物は、

ただそこに在るだけで愛おしい。



皆さまのお越しをお待ちしております。

2019.9.10
天川

透明な水の底には、小さな魚が透けて見えた。

帰り道の暗い空には、白い星が光って見えた。



悲しみを知っているから、優しくなれる。

傷みを知っているから、強くなれる。


闇があるから光は見えるし、

終わりがあるから、今を生きる。



感情が、感覚が、時空を超えて行き来する。



月を見上げて、今を生きる。

2019.9.9
風、

水、

土、

光。




今ここに「在る」ことを赦されたい。


ことばの意味を、確かめるみたいに歩いた日。



植物に、ただ触れられてさえいれば。
2019.9.3
亜麻

亜麻の花殻を添え、

リネンバード北浜にて、しつらえを終えました。


店内には、15組の作家さまの素敵な作品が並び、

それぞれの植物が花咲いています。



清らかな香りに包まれた場所へ、

皆さまぜひお出かけください。



十周年、おめでとうございます。


「the linen bird KITAHAMA 10年目のアニバーサリーフェア」

2019年.9月3日(火)〜9月17日(火) at the line bird

2019.8.31
the linen bird

九月、
大阪北浜のリネンバードさんが、十周年を迎えられます。


「10年目のアニバーサリーフェア」といたしまして、

リネンバードの空間に、
キャンドルや刺繍、リトアニア工芸品、植物オブジェなど、

15組の作家さまの、植物をテーマにした作品の数々が並びます。


私は、その風景に植物をしつらえます。


リネンバードさんの十年目の始まりに、

皆さまどうぞお出かけください。




「the linen bird KITAHAMA 10年目のアニバーサリーフェア」

2019年.9月3日(火)〜9月17日(火) at the line bird

2019.8.17
ウド

ウドの花の蕾が生まれ、

まるで花火みたいって思う。




夕方の風が優しくなって、

季節は容赦なく進むけど、映像はいつも静かで。





全ては、自分自身の中に在る。

2019.8.15
百日紅

いつもと違う道を歩き、

見たことのない景色に出会う。



本当は見えていたかもしれない空は、

こんなにも近くに在った。



新しい一年の、始まりの日。

2019.8.14
仙人草

真っ白な花が咲いて、


雨を抱き締める。



今が一番幸せで、

今が一番さみしい。



明日は月が見えないから、

今だけは、このままで。

2019.8.9
祈り

想いを放り投げた空が、

あまりに広くて泣けてくる。



蝉の声が遠くに聴こえ、


祈り続けた日々のこと。

2019.8.4
ことば

ふと降りてきた言葉が、

今の自分のすべてだった。



生きてこそ


枯れてなお




見上げた空の細い月。

大切な本の行方。



今を、

今という一瞬を。

2019.7.27
実り

7月のオープン日が、終了いたしました。

暑い中、雨の中、
お越しいただいた皆さま、ありがとうございました。


8月は、アトリエをお休みさせていただきます。



まだ青い柿が生り、

生まれたての栗の実、

色付き始めたハゼの葉、


山の風景は、止まることなく次の季節へと進んでいます。


苦手な夏を、

大切な季節を、

心を整えて過ごしていきたいと思います。

2019,7.26
青い龍

突然の大雨も、

冷たい足元も、


夜空の青い龍が、きっと呼んでいたのだと思う。



糺すの森を、雨に降られて歩いた日。

2019.7.18
花々

夏山に咲く花々。


唐松草、シモツケ草、ムクゲ、草連玉、蛍袋・・



夏の香りは、

ほんの少しの寂しさと、


大切な日々の記憶。

2019.7.16
満月

HOUSEHOLD INDUSTRY exhivision 、終了いたしました。


七月の、月が生まれて満ちるまで。


normの静謐な空間と、武田さんの鉄、

植物はただ静かに寄り添うように、風景の中に在りました。



それぞれの思いが重なり、交わり、

静かに在ることは、うつくしいのだと知りました。



このような機会をいただきましたこと、心から感謝しています。

normの坂上さん、

HOUSEHOLDINDUSTRYの武田さんとまきこさん、

お越しくださった皆さまへ、

本当にありがとうございました。



あともう少しの、満ちた月へ。

2019.7.8
七夕に

normさんにて、
植物の販売を終了いたしました。


初めての和歌山でしたが、

たくさんの方にお越しいただきまして、ありがとうございました。



normの静かな空間と、

鉄の作品に寄り添うように、

夏の山を生きた植物は、うつくしく在りました。



どんな言葉で伝えればいいのだろう。

自分の無力さを思いながら、

それでも植物の波動は、きっと伝わっていたのだと感じています。



七夕の一日は、夢のような幸せな時間でした。

本当にありがとうございました。



HOUSEHOLD INDUSTRY exhivision 「鍛冶屋のいえ」は、
7月15日まで続きます。


normの空間に広がる鉄の作品と、

時間と共に変わりゆく植物の姿を、引き続きお楽しみください。



HOUSEHOLD INDUSTRY exhivision  2019.7.5〜7.15

2019.7.6
植物
明日7月7日、

normさんにて、植物の販売をさせていただきます。



HOUSEHOLD INDUSTRY exhivision 鍛冶屋のいえ 三日目、


緑深い夏の山の植物とともに、


皆さまのお越しをお待ちしております。



norm  和歌山市小野町3-43 旧西本組本社ビル1階


HOUSEHOLD INDUSTRY exhivision  2019.7.5〜7.15
2019.7.4
鍛冶屋のいえ

和歌山のnormさんにて、

HOUSEHOLD INDUSTRY exhibision 鍛冶屋のいえ、

明日より始まります。




normの静謐な空気と、

線を描く黒い鉄。


夏の山の植物は、風景の中に静かに在ります。



皆さまぜひご覧ください。

2019.7.1
norm

今日から7月。

苦手な夏が始まり、好きな雨は降り続く。


HOUSEHOLD INDUSTRY exhivisionが開催されます、
和歌山市のnormさん。


大正後期に建てられ、
国の有形文化財にも登録されている歴史的建造物の一階に、
その空間は在ります。


古いものと新しいもの

長く愛用されたものはいまに

新しいものは次の世代に残せるように


店主の坂上さんの言葉です。



この静謐な空間に、HOUSEHOLD INDUSTRYの鉄。

その風景に、植物を。



7月7日には、展示にしつらえた植物の他に、
夏に生きる野生の植物の販売もいたします。

和歌山では、初めての出店となります。


皆さまのお越しを心よりお待ちしております。



HOUSEHOLD INDUSTRY exhivision  2019.7.5〜7.15

2019.6.29
HOUSEHOLD INDUSTRY

和歌山県海南市を拠点とする鍛冶屋、

HOUSEHOLD INDUSTRYの武田伸之さん。


初めてお会いした日、

植物に接する目や表情が真っ直ぐで、
とても印象的だったことを覚えています。



自然へのまなざし、

鉄への熱い想い。



彼らの住宅「鍛冶屋のいえ」から生まれた、
黒を纏うアイアン作品たちを携え、

初めての個展が、和歌山市のnormさんにて開催されます。



私は、その風景に植物を添えます。



大地から生まれた鉱物に、大地に根付く植物を。


皆さまのお越しをお待ちしております。




HOUSEHOLD INDUSTRY exhibition  2019.7.5〜7.15

2019.6.26
月と雨

なかなか降らないね。って話していたら、

急に雨が降り出した。



朝の月と、夜の雨。



咲かない笹百合を、生けた日。

2019.6.22
夏至

帰り道の空の色が何だか変で、

心がざわざわしているのは、

きっとそのせいだ。


自分の未熟さを誰かのせいにして、

精神を保っていることの儚さ。



生きることは、

それでも生きていることは、


悲しいくらいに尊い。

2019.6.16
焼菓子の日

peaceful space 坂田さんの焼き菓子の日、
終了いたしました。

二日間、たくさんの方々にお越しいただきまして、
ありがとうございました。


焼き菓子の甘い香りと木々の香り、

皆さまの笑顔に包まれて、とても幸せな二日間となりました。


硝子ケースに並んだ焼き菓子。

鮮やかなルバーブの色。


お菓子をつくることがとっても楽しいと彼女は微笑み、

つくるものには、その人となりが現れるものだと、

改めて感じることができました。


心を込めて焼き菓子をつくり、

アトリエでの時間を一緒に過ごしてくれたさかたさんと、

お越しくださった皆さまに、
心から感謝いたします。


また、次の季節にも会えるといいな。

2019.6.14
ルバーブのタルト

peaceful space 焼き菓子の日。

昨日は、たくさんの方にお越しいただきまして
ありがとうございました。

アトリエが甘い香りに包まれて、
幸せな一日となりました。


明日も、美味しいスコーンやタルトがたくさん届きます。

坂田さんと初夏の植物と共に、
皆さまのお越しをお待ちしております。

2019.6.12
peaceful space

明日は、peaceful space 坂田寿子さんの焼き菓子の日。


定番のスコーンや、

季節の果物をつかった焼き菓子が届きます。


○ダブルクリームスコーン

○小豆とココナッツの全粒粉スコーン(13日)

○いちじくとピーカンナッツの全粒粉スコーン(15日)

○ルバーブのタルト

○early summer muffin

○グラノーラ



美味しい焼き菓子と、初夏の植物と、

坂田さんと共に、


皆さまのお越しを心よりお待ちしております。


peaceful space 焼き菓子の日

2019.6.10
鍛冶屋のいえ

鍛冶屋の朝は早い。


あたりは暗く、家族が眠るなか、目が覚める。

青い光。

窓から部屋に射す、青い光。

土間に伸びる。


欄間で切りとられた梁を見上げる。

ぼんやりと思考をめぐらせる

青いせかいのなかに。


・・・



7月の始まり、


和歌山県海南市を拠点とする鍛冶屋HOUSEHOLD INDUSTRY、

彼らの住宅「鍛冶屋のいえ」からうまれたアイアン作品の展示が、

和歌山市のnormさんにて開催されます。




normの静謐な空間に、黒を纏う鉄。


私は、その風景に植物をしつらえます。


大地から生まれた鉱物と、大地に根付く植物が、

青い光に満ちるとき。



ぜひご覧いただけましたら幸いです。



HOUSEHOLD INDUSTRY exhivision at norm

2019.7.5〜7.15

2019.6.9
芍薬

柔らかな声と、ギターの音色に包まれた夜。



さびしくてしかたない

さびしくてしかたない



繰り返された言葉が、どこか遠くの方に木霊する。



散った花びらと、

さびしさを大切にしよう。

2019.6.7
微花

花を生ける場所に、本を。


名ざせない植物をしたためた一冊が、

花のように在ります。


微かな花々に、心を留める。

そのまなざし。



微花さんより復刊されました本を、

アトリエにてお求めいただけます。

ぜひ手に取ってご覧ください。



絵本を開くように、


物語を読むように、


花を摘むように。

2019.6.4
焼菓子の日

アトリエのドクダミ草が、満開となりました。


来週は、peaceful space 坂田寿子さんの焼き菓子の日。


定番のスコーンや、

初夏の果物をつかった美味しい焼き菓子が届きます。


ぜひ味わっていただきたい優しさです。


両日共に、坂田さんも来てくださいます。

皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。



peaceful space 焼き菓子の日  6月13日(木)・15日(土)

2019.5.28
小紫陽花

小紫陽花が咲いて、

雨の季節がやって来る。


昨日は、アトリエを初めて九年目の記念日でした。

山の木々と空の虹に見守られた一日。


植物と、支えてくださる皆さまに心からの感謝を思い、

今日から十年目が始まります。


心新たに、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

2019.5.24
peaceful space

6月、紫陽花の咲く頃、

peaceful space 坂田寿子さんより、

焼き菓子が届きます。


6月13日(木)・15日(土)の二日間、

アトリエにて販売させていただきます。


お菓子の詳細は、また改めてお知らせいたします。

(写真はイメージです)


大好きな雨の季節の、嬉しいお知らせ。


small serve(小さな奉仕)の心を大切に。

さかたさんのことばです。


皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。

2019.5.19
木花

吊り花、

沢フタギ、

ズミ、

臼の木、



初夏の木々に咲く花の、愛らしさ。

2019.5.12
mother

風薫る



この時期になると、

母はいつも、その言葉の掛け軸をしつらえていた。



息深く、

今この時を、整える。



足りない風が、吹きますように。

2019.5.9
小楢

短くなった前髪が、

気持ち良くて、何だか軽い。



今日の彩りは、

ナラの木の虫こぶ。

2019.5.6

木を見上げながら、

確かめるみたいに歩いた日。




受け取る感情も、

覆い込むような大らかさも、


それだけではない怖さと、

隣り合わせていることも。



木はいつも無言で、


包まれているような感覚のまま、


今もあの時間の中にいる。

2019.5.3
オトコヨウゾメ

雨が元気になって、


オトコヨウゾメの花が咲いた。



願うことより、感謝しよう。

2019.5.2

小さな花が咲いていて、


ささやかなものこそが偉大だと、

今、足元を見て思う。

2019.4.29

雨の朝、


清らかな瞳に、


光は降り注ぐ。

2019.4.17

雪の残る山を臨み、

どこに向かっているのか、

どこに向かって行くのか。



「今日という、

 とりあえずの

 人生の一日に

 必要なもののすべて」



本当の自由って、どこにあるんだろう。

2019.4.8

水の音が遠くに聴こえて、

鳥の声は空を渡る。



聞き慣れた声が、

空気のように響きわたり、


信じられるものは、いつもかたちをもたない。

2019.4.5
新月

二輪草が咲いて、

ショウジョウバカマが咲いた。



目の前にある小さなものが、

今必要なすべてだとして、

いつか広がる風景を思い、

見えない月に、祈りを込める。



ささやかな花々は、儚くて尊い。

2019.3.27
月命日

新しい花鋏を買った。

少し小ぶりな蕨手。



初めて花鋏を手にしたのは、まだ十代の頃でした。

母が買ってくれた鋏を握りしめ、
おぼつかない手元で、
枝葉を切り、花生けを学んでいたあの頃。


切ることがこわくて、

切ることに迷って、

それでも、切ることを選んだ。



得たものではなく、

失ったものの総量が、人の人生と呼ばれるものの

たぶん全部ではないだろうか。


死は、素なのである。


手渡された言葉と、真新しい鋏を握りしめる。



失ってなお、その偉大さを知る大いなる存在について。

2019.3.18
辛夷

覚えのない膝小僧の擦り傷が痛くて、

何度も目が覚めた夜。


清々しいとは言えない朝に、

心を打ち明けることも、

心から信じていることも、

会いたいと思える人がいて、

会いたいと言ってくれる人がいる。


コブシが咲いて、

コブシは香り、

植物に囲まれた今を、心から愛おしいと思えた日。

2019.3.8

雨の日の山々は、

霧に包まれていて、

いつかは晴れるかもしれない空を、

思い浮かべることができない。



槍のような言葉を、遠い空に放り投げて、

すべてを赦し、

すべてを手放す。


霧の向こうに在る世界が、どうか真っ白でありますように。

2019.3.3

植物は、必要な人のもとへと行く。


会いたい人に、会いにいく。



やっとやっと、

白い桃が咲きました。


満開の白桃は、きっと綺麗だろうな。

2019.3.1
菜花

春は、

黄色い花から始まる。



蝋梅、万作、ダンコウ梅、サンシュユ、レンギョウ、


花は、野にあるやう。



名もなき花を捉えた、命の記号。

2019.2.23
結界

整えるべきは、


自分自身の心の在り方。

2019.2.21

紅い、蕗の薹。

紅い、藪椿。


紅が気になるって、あの人は言った。


溶けていく月を見上げて、

首が痛くなるくらいに見上げて、


今、変化していくことを受け入れよう。

2019.2.14
花便り

嬉しい花便りに、心が躍る。


水仙、辛夷、野梅、木蓮、


それぞれの場所で、花は咲く。



きっと長くは続かない痛みを、

それさえも愛おしく感じる瞬間を、


ただ静かに流れていよう。



人見るもよし 人見ざるもよし 我は咲くなり 



慌てて咲いてしまったあの桜は、

もう散ってしまったのかな。

2019.2.9
而今

描く線は、

きっともっと自由でいい。


真っ直ぐでも、遠回りしても、

ただ感覚が向かう方へ行く。




過去にとらわれることなく、

未来を案じることもなく、

今この瞬間を生きていく。


今を、生きる。


植物が、教えてくれたこと。

2019.2.5
立春

立春、新月の朝、

特別な一年の、始まりの時。



この場所に来られて、本当によかった。

2019.2.2
野梅

紅梅が、ゆっくりと膨らみ始めた。



あの日、

あの場所で、

茶の香りと気配をまとって静かに咲いた、一輪の白梅。


ただ一つの信じる道を、

しっかりと歩き続ける姿が、神々しく見えた夜。

2019.1.26
球根

窓辺に座り、

背中に暖かな陽を浴びながら過ごす午後。


うごめいていているような植物の姿と、

エネルギーの塊。


その目になれば、自ずと見えてくる。


生けることは、生きること。

2019.1.25
雪柳

あの月を見た日から、何かが変わり始めた。


目の前の変化を受け入れること。

不要な感情を手放すこと。


いつだって心は不器用で、

危うさは、悲しいほどに正直で。



冷たい風が心地良い夜。

明日は雪が降るのかな。

2024.1.24

溶けていく月を、

遠くから眺めている。



浅すぎる呼吸と、

風が吹く方へ。

2019.1.21
木蓮
木蓮の蕾がほころぶ、冷たい季節。


思い出す風景は、いつも少し悲しい。


悲しくて、温かい。



木蓮は、うつくしい花です。
2019.1.19

今日はきっと、

良い一日になると感じた朝。



一日の終わりに、同じ気持ちでいられて嬉しい。

2019.1.9
球根

枯れた花をまとったまま、

新しい芽吹きは生まれる。


繰り返す命の、奥ゆかしさ。



糸月を見た夜、世界が変わって見えた。

2019.1.4
百日

白侘助が、散った日。



儚さは、尊い。

2019.1.2
新年

昨日とはまるで違う今日を、

ただ静かに過ごしている。



何をするでもない時間を、

息することの幸せを、

指先の冷たさとは真逆な、

もどかしいような叫びを。



剥がれていく記憶の破片が、

一筋の光となり、

遠い先に繋がりますよう、


真っ白な雪柳が静かに咲いた、

一年の始まり。



今年もどうぞよろしくお願いいたします。